ここが、自然への入り口

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2007年05月31日

彩雲

彩雲.JPG(2007.5.29)

うっすらと虹色に色づいた雲が見えました。
彩雲といいます。
太陽の光が雲の中の小さな水滴によって回折することで起きる現象で、
虹が雲に映っているかのように見えます。

虹は光の屈折と反射によって起こるので少し仕組みが違いますが、
雲がこのようにパステルカラーに染まるのもきれいですね。
夕焼けや太陽・月の周りにできる暈(かさ)なども含めて、
大気光学現象(大気光象または気象光学現象)といいます。
大気そのものや大気中に含まれる水滴、氷のかけらによって、
太陽や月の光が様々に変化して美しい色を見せてくれます。
彩雲はそれほど珍しい現象ではないので、皆さんお住まいの土地でも見ることができます。
網走沿岸では流氷が去ってから見える幻氷(げんぴょう:蜃気楼)も大気光象の一つです。

2007年05月29日

TACK知床体験ツアー

北海道上川郡当麻町で障がいをもった方へのアウトドアメニューを
提供している「ふぉれすとクリエイトたっく(Forest Create TACK)」。
普段は当麻の森でトレッキングをしたり、カヌーを体験したり、
みんなで森を整備したりと活動をされています。
代表の横井さんとは友人で、先週26日(土)に施設のメンバーとスタッフの皆様を
知床五湖へご案内させていただきました。
ヒグマの出没により3湖~5湖は閉鎖、ということで1湖と2湖を2時間ほどかけて歩きました。

天気はあいにくの雨。足元も悪く、震える寒さの中でしたが、皆さんの明るい表情にほっと一安心。
五感で自然を感じる楽しさ、自然や人への優しい眼差し・・・。
案内している私たちの方が大切なことを教えてもらったような気がします。
冬には私たちが当麻へ出かけて行きたいと思います。
また一緒に自然の中で、ゆっくりとした時間を過ごしたいですね。
「ふぉれすとクリエイトたっく」の活動を横井さんがブログで綴っています。
http://blog.canpan.info/tack_blog/
ぜひご覧ください。

ふぉれすとたっく.jpg

2007年05月28日

情熱の「白」

木々が葉を繁らせる前の、春の晴れた日。
森の中は柔らかであたたかな陽射しに包まれます。
その明るい光は、オオバナノエンレイソウの美しい白色を一層引き立たせます。

オオバナノエンレイソウ.jpg

他の林床植物よりも一回り大きく、存在感がありますが、何よりもその白さにハッとします。

オオバナノエンレイソウ.jpg

その姿は大変特徴的で、大きな3枚の葉、そして3枚の萼弁(がくへん:がく)と
3枚の花弁(:花びら)に思わず興味を持ってしまいます。
種子が芽を出して花をつけるまで10~15年かかり、その後は20年以上毎年花を咲かせます。
でも花をつけるまでに生長できる個体はごくわずかな上、
一度花をつけてもその後二度と咲かない個体もあるとのこと。
種子を実らせ、群落を広げていくために費やされる、静かだけれど情熱的なエネルギーを感じます。

2007年05月25日

自然生活(じねんせいかつ) vol.1

知床や網走で自然ガイドをはじめて3年。
素朴だけど温かい北の暮らしのこと、お伝えしていきます。
自然生活(じねんせいかつ)と題する不定期のシリーズです。
長靴.jpg

まぶしい緑がこぼれる季節。
ちょっと気が早いけど秋になれば、野や山、森にはさまざまな木の実が生ります。
ヤマブドウ・コクワ・ナワシロイチゴ・ハマナス・コケモモ・クロウスゴ・・・
生食したりジャムにしたり。種類によってはお酒にも漬けます!
北海道に来るまでは果実酒と言えば、梅酒くらいしかピンときませんでしたが、
いろいろな実が利用できます。ウチでも何種類か作っていて、毎年数が増えていくのが
楽しみでもあります。そして昨年の秋はじめて挑戦したのがシコロ酒!

シコロとは、アイヌ語でキハダという樹木の実のことです。
ミカンの仲間であるキハダの実は、柑橘のさわやかな香りがします。
アイヌの人々も生食や乾燥させて料理に入れたり、薬として使っていました。
以前、アイヌ料理のラタシケプ(ウバユリや豆類などを煮付けたもの)を
食べる機会がありましたが、シコロはスパイスのような使われ方をしていました。

これを果実酒にしたらどんな味になるかな・・・?
ということで漬けてから約半年、試飲してみることにしました。

シコロ.jpg

何だか不気味な色合いですが・・・漬けたときのように香りはいい。
思い切って一口。
「・・・・・・」
毎年作る我が家イチオシの梅酒と同じ配分で漬けましたが、ちょっと苦い。
体には良さそうな味。氷砂糖をさらに加えればもう少しまろやかになるかな?
めげずに今年の秋もまたチャレンジしたいと思います。

シコロ.jpg

北海道で最近話題になった、果実酒の酒税法問題。
果実酒はあくまで自家用なので、他人にふるまってはいけないそうです。
今の法律だと別居の家族や親族にさえ、分けたり出来ないのです。
少しずつ品揃えが増えていく我が家。仕方ないので(笑)夫婦ふたりだけで、
楽しもうと思います。

2007年05月24日

フデリンドウ

フデリンドウ.jpg

リンドウといえば秋の風物詩ですが、これは春に湿地や草原に咲くリンドウです。
その大きさはというと・・・

フデリンドウ.jpg


ボールペンと比べてみてください。
こんなに小さな植物が、地面から直接きりりと立ち上がり、花を咲かせているのです。
昨年芽を出したものが今やっと花を咲かせ、間もなく種子を実らせそのまま枯れていきます。
キビタキやオオルリの美しい歌声を聞きながら、しばし見とれる小さくとも凛とした姿です。

2007年05月21日

緑のじゅうたん

昨日は雪がちらつくなど、まだまだ油断できないオホーツクですが、
植物たちはぶり返す寒さにも負けず、着実に生長を続けています。

オオアマドコロ.JPG

冬芽から顔を出したばかりの若葉たちは
少し赤みがかったり緑が薄かったりしていたのに、
いつの間にか「若葉色」に。
雪に押しつぶされた枯れ葉ばかりだった林床は、
いつの間にか緑のじゅうたんに変わっています。
優しい緑色の今年産まれの葉っぱたちは、みんなでお日さまのエネルギーを仲良く分け合いながらも
贅沢に浴びています。
エゾエンゴサクのお花畑はピークを過ぎ、木々の葉が繁るまでのタイムリミットに間に合うように
次々とさまざまな花が咲き始めました。

クルマバツクバネソウ.jpg マイヅルソウ.jpg ヒトリシズカ.jpg

マイヅルソウがかわいらしい花をつけるのも、そう遠い先ではなさそうです。

2007年05月20日

震える日

ここ数日、オホーツクの天気はすこぶる悪い。
今朝は比較的標高の高い林道を歩いたが、
気温はわずかに1℃。
ちらつく程度だが、雪が降っていた。

そんな天気の中でも鳥たちは活発に動いている。

エゾライチョウ.jpg

林道脇の茂みで餌をついばむエゾライチョウの夫婦と出会うことができた。
この時期のエゾライチョウは他の鳥と同様に恋の季節。
活発に動き、なおかつ下草がまだ薄いため見つけやすい。
しばらくその夫婦を観察していると、少し遠くの茂みから
「ピーピッピッピッ」という笛のような音が聞こえてきた。
エゾライチョウの声だ!
雌を奪いに来たのか?それともなわばりを奪いに来たのか?
はたまた、偶然接近しただけなのか?理由はよくわからない。
すぐに私が観察していた夫婦の雄も、この声に反応して2度鳴いた。

「・・・・・・・」
沈黙が続く。

戦いが始まらないかと観察を続けたが、何も起こらなかった。

キビタキ.jpg ジュウイチ.jpg

その後もあちこちの茂みでエゾライチョウの夫婦に出会い(合計7つがい)、
空色のルリビタキの雄を何度も見かけた。
ちょっとだけ日が差した頃には、写真のキビタキとジュウイチに遭遇し、
その他にクマゲラ、クマタカにも出会うことができた。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アオサギ・マガモ・ミサゴ・トビ・オジロワシ・オオタカ・ノスリ・クマタカ・エゾライチョウ・キジバト・ジュウイチ・ツツドリ・ヤマゲラ・クマゲラ・コゲラ・イワツバメ・キセキレイ・ハクセキレイ・ビンズイ・カワガラス・ミソサザイ・コマドリ・ルリビタキ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾムシクイ・センダイムシクイ・キクイタダキ・キビタキ・エナガ・コガラ・ヒガラ・ゴジュウカラ・アオジ・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・カケス・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真上:エゾライチョウ
写真下:キビタキ・ジュウイチ

2007年05月19日

自然の恵みに感謝

山菜.jpg

ギョウジャニンニク、タランボ(たらの芽)、ハリギリ、エゾニワトコ、コゴミ、ふきのとう・・・。
スタッフと春の恵みを採集し、いただきました。

天ぷら.jpg

山菜料理の基本は、やはり天ぷら。
タランボやハリギリ、エゾニワトコの若芽は、天ぷらが一番。
食べた瞬間、春の香りが口いっぱいに広がります。
ちなみにコゴミはゆがいて、ゴマ和えで食べました。


ギョウジャニンニクは、いつもはジンギスカンや醤油漬けにしますが、
ニンニクの香りとネギの味がぴったり合うのではと思い、挽肉と混ぜて餃子にしてみました。
食べてみると、「美味しい!」の声。なかなかの味でした。

餃子.jpg

ギョウジャニンニクの名の由来は、修験道の行者が疲れをとるために食べたからとも、
滋養がつきすぎ修行にならないので禁じられたからとも言われます。
春の山菜として、北海道では一番人気。
そのため根こそぎ採られてしまい、最近は細いものが目立ちます。
多年草で、大きくなるまで4~5年以上の歳月がかかります。

山菜採りは、欲との闘い。
来年、再来年のために・・・。
またそれを楽しみにしている他の生き物のために・・・。
「自分たちの食べる分だけ採る」、という先人たちの心は大切にしたいものです。


2007年05月18日

春のきのこ

きのこといえば秋のイメージですが、今の季節はこんなきのこが生えています。

トガリアミガサタケ.jpg
(トガリアミガサタケ)

見た目はいまいち、というかちょっとキモチワルイくらいですが、ヨーロッパ方面では高級食材。
大変おいしいきのことして重宝されているそうです。(但し、生食すると中毒を起こすようです)
道端や草地、林の中などににょきにょき生えています。北海道~九州に分布しています。
地方によっては旬を過ぎてしまったかもしれませんが、身近に見られるきのこです。
と言っても、アミガサタケの仲間には猛毒のものもあり要注意。
このきのこに限らず、山野のものを食するときは十分気をつけてくださいね。

2007年05月16日

黒い鳥

オオルリ.jpg

まだ薄暗い早朝からあちこちの森や林を歩いてきた。
オホーツクは冬並みに寒かった週末から一転し、昨日から気持ちの良い春の日差しに包まれている。
先日まで少ないと感じていた夏鳥も、今日は例年通りの賑わいを見せてくれた。
オオルリ・キビタキ・クロツグミに加え、ツツドリやアオバトの姿もちらほら見えはじめた。
探すのにいつも苦労するヤブサメも、いつになく高い枝先で全身を震わせながらさえずっていた。

早朝の森ではあっちからもこっちからも「ヒ~ヒ~ヒョ~・・・ジュジュ」と美しい声が響いてくる。
日本三銘鳥のひとつに数えられるオオルリの声だ。
渡ってきたばかりであろう彼らは、あちこちの樹冠で競うように美声をあげていた。
縄張りと雌を得るために、今が生涯最大の踏ん張りどころなのだろう。
渡りの疲れなど全く感じさせない。

オオルリは大抵木々の一番高いところでさえずっている。
そのためいつも首を天に向け、眩しい青空を背景に観察することになる。
すぐに首は疲れ、眩しさでせっかくの色もよくわからない。
残念ながら声は楽しめど、じっくりと名前の由来である瑠璃色を楽しむことができないのだ。
さらに、実は鳥の羽には青い色というものは存在しない。
羽の微細な構造に光が反射・屈折して、人の目に青い色として映っているのだ。
そのため、見やすいところにとまっていても、光が当たらなければただの黒い鳥にしか見えない・・・。

オオルリのキラキラと輝く姿を見るためには運と根気が必要なのだ。

ちなみに雄の美しさとは対照的に、雌の羽色はとても地味である。
光が当たるたびにキラキラと輝いては、安心して卵を抱き続けられないのだろう(たぶん?)


オオルリ.jpg

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アオサギ・マガモ・トビ・オジロワシ・キジバト・アオバト・ヤマゲラ・アカゲラ・コアカゲラ・コゲラ・ヒバリ・ヒヨドリ・ノビタキ・クロツグミ・アカハラ・ヤブサメ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・エナガ・ハシブトガラ・ゴジュウカラ・キバシリ・アオジ・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真上:オオルリ雄
写真下:オオルリ雌

2007年05月15日

春色

5月12日、網走で桜の開花が宣言されました。
網走での標準木はソメイヨシノではなく、エゾヤマザクラ。
エゾヤマザクラは北海道に自生する代表的なサクラです。

エゾヤマザクラ.jpg

エゾヤマザクラ.jpg

芽吹きの頃の葉は赤褐色で、薄紅色をした花と同時に開きます。
まだ色味の少ない春の森で彩を添え、「ベニヤマザクラ」の別名も納得です。
花が大きくて、病害虫に比較的強いことから、北海道では古くから公園や山林に植えられてきました。

同じ春の色でも、キタコブシの花は青空に映える白色。サクラよりも少し早く咲くモクレンの仲間です。
花はふんわりいい香り。今春のキタコブシは昨年と比べて花付きが好いようです。あちらこちらでたっぷり花をつけたキタコブシに出会います。

キタコブシ.jpg

キタコブシ.jpg

オホーツクの春は白色から紅色へと少しずつ色を増して、若草色にバトンタッチするのも間もなくですね。


2007年05月14日

遅い旅立ち

今日はラムサール条約登録湿地「濤沸(とうふつ)湖」で水鳥のカウント調査を行った。
濤沸湖ではゴールデンウィークが終わる頃に全てのオオハクチョウが繁殖地へ旅立つ。
例年通りだと、今残っているのは怪我をして旅立てない1~2羽だけのはずだ。
ところが今日見たポイントでは、5羽の元気なオオハクチョウが羽を休めていた。
少し驚いた。

オオハクチョウ.jpg

前回(5/4)のカウント調査でも67羽のオオハクチョウを記録している。
明らかにオオハクチョウの渡去が遅いようだ。
この春は北風が吹き続けているように感じるが、それが原因なのかはわからない。

そういえばノビタキやアオジの渡来も遅かった。
キビタキやクロツグミなども、声を耳にはしているがまだまだ少ない感じがする。
今年は鳥達の渡りが全体的に遅いのだろうか?(義昭)

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アビ・オオハム・アカエリカイツブリ・ウミウ・ヒメウ・アオサギ・オオハクチョウ・マガモ・コガモ・ヨシガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・スズガモ・クロガモ・ビロードキンクロ・シノリガモ・ホオジロガモ・コオリガモ・ウミアイサ・トビ・オジロワシ・コチドリ・ハマシギ・キョウジョシギ・キアシシギ・ユリカモメ・セグロカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・カモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・ヒバリ・モズ・ハクセキレイ・イソヒヨドリ・センダイムシクイ・ヤブサメ・ノビタキ・カワラヒワ・ホオアカ・スズメ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ワタリガラス

写真:オオハクチョウ

2007年05月13日

さくら、サクラ…

オホーツク海側でもちらほらサクラが咲き始めました。
エゾヤマザクラの濃いピンク色が、あちこちで見られます。

雑木林でも淡いピンクが目に留まりました。
花のように美しいそのピンク色の正体は・・・。

シウリザクラ.jpg

シウリザクラの芽鱗(がりん)です。冬の間、厳しい寒さから新しい芽を守っていてくれたものです。
若葉はつやつやしていて、紅色を帯びています。
シウリザクラは地中を走る根から芽を出すので比較的まとまって生えています。新緑が始まるか始まらないかの季節に、まるで紅葉しているかのような一角を作り出します。

サクラならば、もうすでに花は終わっているの?とお感じの方もいるかもしれませんが、
シウリザクラの花期は6月頃。葉っぱが繁った後に可憐な花を咲かせます。
どんなお花かは、咲いてからのお楽しみ…(寺田紋子)

2007年05月11日

知床五湖の今

エゾアカガエル.jpg

湖畔を歩いていると、あちらことらでエゾアカガエルの鳴き声が聴こえます。
立ち止まって水の中をよーく見てみると、産卵を控えたメスに抱きつく必死なオスの姿が・・・。

一湖から望む羅臼岳.jpg

ゴールデンウィークは賑やかだった知床五湖も、今は静かな空気に包まれています。
写真は、一湖から望む知床の山々です(5月10日撮影)

ミズバショウ.jpg

低地では見頃を過ぎたミズバショウも、こちらでは良い頃です。


2007年05月10日

知床横断道路 本日開通

知床峠

今日の知床峠(標高738m)の景色。知床横断道路は昨年11月7日に閉鎖されましたので、
半年ぶりに知床峠から見る羅臼岳です。例年に比べて積雪も少なく、今日は天気も良かったので
ウグイスの鳴き声も聴かれました。

知床横断道路はGWに開通予定でしたが、4月下旬に峠付近の斜面に亀裂が見つかり、
雪崩の危険があるということで開通が先延ばしになっていました。
当面は10時から15時半までの条件付きでの開通ですが、毎年知床の春を感じる景色です。
(写真左にはたくさんの報道関係者の姿が・・・)

開通

焼け野原がよみがえる!?

焼け跡と芽吹き.JPG

黒一色だった焼け野原が、緑の草原に変わろうとしています。

火入れ.JPG

小清水原生花園では、植生の回復と景観維持のために毎年場所を区切って「火入れ」を行っています。
1950年代まで行われていた牛馬の放牧が中止されたことや、蒸気機関車が廃止されて火の粉による
野火が起こらなくなったことが原因で次第に牧草類が目立つようになっていました。

今年の火入れは4月25日朝4時45分!から行いましたが、強い追い風にあおられ、消火班の私は
ほとんど出る幕なし、あっという間に予定通りの真っ黒こげになりました。
燃えちゃいけないモノまで燻るハプニングもありましたが・・・(笑)

あれから半月、ここ連日の陽気のおかげで植物たちの成長が目覚しいです。
この取り組みで牧草類が減少し、たくさんの花たちが咲き乱れてほしい!ですね。

今日現在、エゾエンゴサクが見頃です。(梅林歌奈子)

エンゴサク.jpg

2007年05月09日

開くまでに・・・

オホーツクの里はすっかり春の衣をまとっている。
地面は芽吹いたばかりの草花に蒼々と覆われ、白や黄色や紫の花が絶妙な彩りを添えている。
標高の低い場所のミズバショウはほとんど萎れてしまった。
葉は急速に巨大化し、茶色の湿地が完全に隠れてしまうのも時間の問題だ。
もうじき花は朽ち、種は水に流れ拡散するだろう。

センダイムシクイ

地面の植物とは対照的に、多くの木々は芽吹き始めたばかりである。
地表は太陽の熱をぐんぐんと吸収し暖かいのだが、
熱の伝わりが遅い大気は暖まるまでに若干時間が掛かるのだろう。

そんな今の季節は夏鳥を観察する絶好のチャンスである。
遥か南からやってきた鳥たちは、一刻も早く縄張りとパートナーを得るために活発に動く。
目立つ場所でさえずり、雄どおしで戦い、雌を追いかけ、愛を実らせ巣作りをする。
身につけた衣装は美しく、歌う声も素晴らしい。
木々の葉が薄い今、彼らの動きは双眼鏡や望遠鏡を通せば丸見えだ!
これから森が茂るまでの約半月の間、目にも耳にも心地よい彼らの動きをそっと見つめることにしよう。

キバシリ

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
マガモ・トビ・オジロワシ・ノスリ・オオジシギ・キジバト・ヤマゲラ・アカゲラ・コゲラ・ビンズイ・ヒヨドリ・ノビタキ・クロツグミ・ヤブサメ・ウグイス・センダイムシクイ・キビタキ・エナガ・ハシブトガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・キバシリ・メジロ・アオジ・カワラヒワ・マヒワ・ベニマシコ・ウソ・ニュウナイスズメ・ムクドリ・ハシブトガラス

写真上:さえずるセンダイムシクイ
写真下:求愛給餌中のキバシリ

2007年05月05日

ひそひそ話!?

エゾシカ

知床ナイトウォッチングでは、さまざまな動物に出会います。エゾシカが何やらひそひそ話!?
2頭とも大人のメス鹿です。よーく観察していると・・・。

エゾシカ

右のシカは左のシカの首や耳のあたりを丁寧に舐めています。その行動は数分続きました。
笹の中を移動するシカの体にはたくさんのダニが付着します。
特に首元や耳のあたりにはダニが多く、仲間のシカが取ってくれているのでしょうか?

道東地域では1990年代からエゾシカの数や生息エリアが拡大し、
それに伴ってダニの生息範囲が広がっているとも言われています。
これからの季節、森歩きでダニは要注意です。

お腹のあたりがぷっくりとした2頭のメス鹿。来月あたり新しい命が誕生します。
生まれた子どもたちも、こんな愛情をもらって育っていくんでしょうね。

2007年05月01日

ブログを始めました

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移ろうオホーツクの自然をぜひお楽しみください。(梅林弘道)

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