情熱の「白」
木々が葉を繁らせる前の、春の晴れた日。
森の中は柔らかであたたかな陽射しに包まれます。
その明るい光は、オオバナノエンレイソウの美しい白色を一層引き立たせます。

他の林床植物よりも一回り大きく、存在感がありますが、何よりもその白さにハッとします。

その姿は大変特徴的で、大きな3枚の葉、そして3枚の萼弁(がくへん:がく)と
3枚の花弁(:花びら)に思わず興味を持ってしまいます。
種子が芽を出して花をつけるまで10~15年かかり、その後は20年以上毎年花を咲かせます。
でも花をつけるまでに生長できる個体はごくわずかな上、
一度花をつけてもその後二度と咲かない個体もあるとのこと。
種子を実らせ、群落を広げていくために費やされる、静かだけれど情熱的なエネルギーを感じます。




