黒い鳥

まだ薄暗い早朝からあちこちの森や林を歩いてきた。
オホーツクは冬並みに寒かった週末から一転し、昨日から気持ちの良い春の日差しに包まれている。
先日まで少ないと感じていた夏鳥も、今日は例年通りの賑わいを見せてくれた。
オオルリ・キビタキ・クロツグミに加え、ツツドリやアオバトの姿もちらほら見えはじめた。
探すのにいつも苦労するヤブサメも、いつになく高い枝先で全身を震わせながらさえずっていた。
早朝の森ではあっちからもこっちからも「ヒ~ヒ~ヒョ~・・・ジュジュ」と美しい声が響いてくる。
日本三銘鳥のひとつに数えられるオオルリの声だ。
渡ってきたばかりであろう彼らは、あちこちの樹冠で競うように美声をあげていた。
縄張りと雌を得るために、今が生涯最大の踏ん張りどころなのだろう。
渡りの疲れなど全く感じさせない。
オオルリは大抵木々の一番高いところでさえずっている。
そのためいつも首を天に向け、眩しい青空を背景に観察することになる。
すぐに首は疲れ、眩しさでせっかくの色もよくわからない。
残念ながら声は楽しめど、じっくりと名前の由来である瑠璃色を楽しむことができないのだ。
さらに、実は鳥の羽には青い色というものは存在しない。
羽の微細な構造に光が反射・屈折して、人の目に青い色として映っているのだ。
そのため、見やすいところにとまっていても、光が当たらなければただの黒い鳥にしか見えない・・・。
オオルリのキラキラと輝く姿を見るためには運と根気が必要なのだ。
ちなみに雄の美しさとは対照的に、雌の羽色はとても地味である。
光が当たるたびにキラキラと輝いては、安心して卵を抱き続けられないのだろう(たぶん?)

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アオサギ・マガモ・トビ・オジロワシ・キジバト・アオバト・ヤマゲラ・アカゲラ・コアカゲラ・コゲラ・ヒバリ・ヒヨドリ・ノビタキ・クロツグミ・アカハラ・ヤブサメ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・エナガ・ハシブトガラ・ゴジュウカラ・キバシリ・アオジ・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス
写真上:オオルリ雄
写真下:オオルリ雌




