ここが、自然への入り口

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2007年06月29日

オオカミ

オホーツクでは今、ルピナスが鮮やかに咲いてます。
別名「昇藤(のぼりふじ)」というだけあって、なるほど藤の花が立ち上がっているように見えます。
園芸用とされていますが、最近は道端などでちらほら見られるようになりました。

ルピナス

ルピナスの語源はラテン語のオオカミ。
痩せた土地でも貪欲に、たくましく育つことから付けられたそうです。
道路の側面に一本だけ咲いていたものが
数年のうちにみるみる仲間を増やしていったこともあり、
他の雑草に負けない勢いがあります。

もともとは畑の肥やしにするため日本に持ち込まれました。
暖かい気候が苦手なため、北海道が気に入ったのでしょうか。
セイヨウオオマルハナバチも好むこの花によって
いま道内各地の道端や河川敷が覆い尽くされつつあります。

2007年06月28日

母性本能

早朝の森.jpg

すっかり緑に埋め尽くされた深い森の中を歩いてきた。
森の中は大木の葉によって光が遮られ、すでに太陽は昇っているはずなのにとても暗い。
林床に届く光はとても少なく、大きく育っている植物はシダの仲間が多い。
上も下も濃い緑に埋め尽くされ、鳥の姿を探すことは不可能に近くなっている。
しかし、まだ半月ほどは鳥たちのさえずりを楽しむことができる。
コルリやミソサザイのさえずりを耳にしながら、
道端にひっそりと咲く花や、シダの仲間を眺めながら前へ進む。
「バタタタタタッ!」
突然、目の前から何かが飛び立った。

ヒロハトンボソウ.jpg クジャクシダ.jpg

飛び立った鳥は間近の枝にとまり、片方の羽をだらりとぶら下げて震えていた。
エゾライチョウ雌の偽傷行動だ。
怪我をしているふりをして、敵(私)の注意を自分に引きつけようとしているのだ。
近くに雛がいるに違いない。
慎重に2~3歩前へ歩を進めてみた。
すると、ほんの数メートル手前の草むらから、5羽の雛が一斉に湧き出した。
しかし雛の移動力はまだまだ乏しく、
飛び出したはいいが、すぐに地面にぼたぼたと落ちていく・・・。
観察はこの一瞬だけで十分である。
これ以上彼らに接近すると、雛たちは親鳥とはぐれてしまう。
そうなってしまっては、過酷な環境が雛たちの生存を許しはしないだろう。
私は足早に現場を離れた。

羽づくろい中のクマゲラ.jpg

帰り道、どこからともなく甲高い声が森の中に響き渡る。
「キョーン・キョーン」
ふと見上げると、目の前のトドマツの幹に黒い大きな鳥が張り付いていた。
それはクマゲラの雌だった。
私の存在に気付いているだろうに、飛び去ることなくゆったりと羽づくろいを続けていた。
どれくらい経っただろうか?
一通り全身の羽を整えたあとに、彼女は暗い森の奥へと消えていった。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
オシドリ・エゾライチョウ・キジバト・アオバト・ジュウイチ・ツツドリ・クマゲラ・アカゲラ・オオアカゲラ・コゲラ・キセキレイ・ビンズイ・ミソサザイ・コマドリ・コルリ・トラツグミ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾムシクイ・センダイムシクイ・キクイタダキ・キビタキ・オオルリ・エナガ・コガラ・ヒガラ・キバシリ・アオジ・ウソ・カケス・ハシブトガラス

写真上:早朝の森
写真中:ヒロハトンボソウとクジャクシダ
写真下:羽づくろい中のクマゲラ

2007年06月24日

雲上のお花畑

斜里岳

チシマザクラ

斜里岳のチシマザクラはちょうど見頃を迎えています。
道中疲れると、ついつい足元に視線が行きがちですが
足元にハラハラと散った花びらが、その存在を教えてくれます。

森林限界を超えると、高山植物のお花畑が広がります。
今はつぼみの花も多く、花の季節はこれからが本番と言えるかもしれませんが
咲き始めたばかりの花は生き生きと輝いていました。

エゾノツガザクラ

ミヤマダイコンソウ チングルマ 

斜里岳は本日6月24日山開きですが
登山道はまだまだ積雪が多く、危険な箇所もあります。
最新の情報を把握してからの入山をお勧めします。

花/写真上:チシマザクラ 写真中:エゾノツガザクラ 写真下:ミヤマダイコンソウ、チングルマ
※写真はすべて6月22日撮影
   

2007年06月23日

金色の宝石

タモギタケ.jpg

この季節、知床の森を歩いていると、
枯れ木に黄色いキノコがついているのをよく見かけます。
特に雨上がり、木漏れ日を受けたこのキノコは
金色に輝き、まさに宝石のようです。


タモギタケ.jpg タモギタケ.jpg

このキノコの名は「タモギダケ」。
北海道や東北などの山間部で自生するヒラタケの一種で、
ニレを中心にダケカンバなど広葉樹の枯木や切り株に発生します。
その色の鮮やさから、実物を見たお客様の多くは「毒キノコ?」と聞かれますが、
味噌汁の具にしても油で炒めても美味しいキノコです。

シカの樹皮食いにより枯木が増えた今、知床ではタモギダケが勢力拡大中。
金色の宝石も、「最近出番多いなあ・・・」と戸惑っているかもしれません。

命の連鎖

虫をくわえるヒバリ.jpg 虫をくわえるノゴマ.jpg

今日のオホーツクは海からの冷たい風が吹き込み霧に包まれていた。
先日の猛暑が嘘のように、今日はジャンパーが必要なほど気温が低い。
しかし、暦は夏至を過ぎ、森も草原も新緑はピークを超えはじめている。
それと同時に植物を糧(かて)にする虫たちも爆発的に増えてきた。
どの鳥も、この季節に湧くように現れる虫をあっさりと捕まえ、
すぐにあっちの茂み、こっちの茂みと飛び込んでいく。
ソングポストでさえずる鳥の数は減り、親鳥は巣で待つ雛たちに懸命に餌を運ぶ。

草原では巣立ったばかりであろう、ノビタキの雛が親鳥から餌をもらっていた。
少なくとも4羽いた雛たちは、ハマナスやセンダイハギにとまり、餌をねだり声を上げ続ける。
「ジジジジジ・・・」
雄親も雌親も一緒になって、草原にちらばる雛たちにせっせと餌を運ぶ。
毎年この季節に見ることができる、ほほえましい光景だ。

給餌中のノビタキ.jpg

きっと、オホーツクでは今が最も命の数が多いに違いない。
植物も昆虫も動物も、ありとあらゆる生物が数を増す。
しかし、その中のどれだけが生き残れるのか?
優秀なハンターたちもまた、雛鳥が騒ぎ出すこの季節に合わせて子を育んでいる。
彼らにとって、雛たちは願ってもないご馳走に違いない。
そしてこの雛たちの命のおかげで、ハンターたちもまた次世代へと命を繋いでいく。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
カワウ・ウミウ・ヒメウ・アオサギ・マガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・スズガモ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・キアシシギ・ヤマシギ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・キジバト・カッコウ・アマツバメ・カワセミ・アリスイ・ヒバリ・キセキレイ・ハクセキレイ・ビンズイ・ヒヨドリ・カワガラス・ノゴマ・ノビタキ・イソヒヨドリ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・エゾムシクイ・センダイムシクイ・コガラ・ホオアカ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・イカル・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・ハシボソガラス・ハシブトガラス

写真上:虫をくわえるヒバリとノゴマ
写真下:給仕中のノビタキ

2007年06月20日

ニセアカシア

網走の街にはさまざまな街路樹や公園樹が植えられています。
そんな中でも今、甘い香りで存在感をアピールしている樹があります。

ホオノキの花.jpg

ホオノキです。この樹の葉っぱを使った「朴葉味噌」で
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
下からはなかなかその美しい黄白色の花を見ることはできませんが、
近づくとほんのりいい香りが漂います。

ニセアカシア.jpg

そんなホオノキよりも今網走の街で一番目につくのは、
満開の花をつけたニセアカシアです。北アメリカ原産の帰化植物。
乾燥地で放っておいてもよく育つことから
アメリカでは開拓者によってたくさん植えられたようです。
その経験からか、新しい土地でよく育つこのニセアカシアは、
北海道でも開拓以来、街路樹や砂防用として積極的に持ち込まれました。
セイヨウオオマルハナバチやセイヨウタンポポなどと同じように
もともとこの地にはない外来生物です。

春から夏にかけて、街にはさまざまな樹や花が植えられます。
この地にふさわしい樹や花は植えられているのだろうか。
西洋ではない北海道らしさ、オホーツクらしさについて
ふと考えることがあります。


2007年06月17日

泳ぐ王者

海岸線を移動中に、沖合いの海面に変な揺らぎを感じた。
その揺らぎに向かってオオセグロカモメであろう鳥が2~3度急降下している。
車をとめて双眼鏡で揺らぎの正体が何であるかを確認してみた。
それはオジロワシだった。海面に完全に浮かんでいた。
大きな獲物でも捕らえたのだろうか?

070617d.jpg

オジロワシは大きな獲物を捕らえた時に、稀だが水面から飛び立つことができず、
浮かんだままの状態になることがある。
これまでに何度かその状況を観察したが、
いずれも数分水面を漂ってから獲物を持って飛び去った。
私は「きっと今回もそうだろう」と思い、餌を持って飛び去る姿を写そうとカメラの準備を始めた。

確か最初に発見した時のオジロワシの位置は、岸からおよそ300mのところだった。
ところが、カメラを準備しているうちに、オジロワシは明らかに近くに寄ってきていた。
潮の流れに乗ってきたようには見えない。
すぐに望遠レンズでオジロワシの様子を覗いて見た。
すると・・・泳いでいるではないか!

オジロワシは明らかに泳いでいた。
翼を使って、水を後ろに掻いている。
泳いでいるアオサギは何度も見たことがあるが、オジロワシはこれが初めてだ。
仲間からも聞いたことが無い。

070617e.jpg

しばらくするとオジロワシは岸からおよそ100mの距離にある岩場に泳ぎ着いた。
足には大型の鳥類を握り締めていた。
全体が灰色でカモメのような形をしている。獲物はフルマカモメだった。
周辺の海上を探ってみるが、見渡す範囲にフルマカモメの姿は見当たらない。
少なくとも双眼鏡ではっきり確認できる1キロ前後の範囲内にはいないようだ。
弱った個体が近くをうろうろしていたのだろうか?
それとも遥か外洋まで狩りに行ったのだろうか?

岩場に辿り着いたオジロワシは特に疲れているようなそぶりを見せない。
オホーツクの海の王者の風格が漂う。
すぐに獲物の羽をむしり始め、おもむろに食し、そして残りを両足でしっかりとつかんで飛び立った。
きっとお腹をすかせた幼鳥に与えるため、巣へ持っていくのだろう。

070617h.jpg 070617i.jpg 070617j.jpg

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
ウミウ・ヒメウ・アオサギ・オオハクチョウ・マガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・スズガモ・ビロードキンクロ・カワアイサ・ウミアイサ・トビ・オジロワシ・チゴハヤブサ・キアシシギ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・キジバト・カッコウ・アマツバメ・アカゲラ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・モズ・ノゴマ・ルリビタキ・ノビタキ・イソヒヨドリ・トラツグミ・ヤブサメ・ウグイス・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・ヒガラ・ゴジュウカラ・アオジ・クロジ・オオジュリン・カワラヒワ・マヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・カケス・ハシブトガラス・ハシボソガラス

再生事業

ヒオウギアヤメの群落と斜里岳.jpg

濤沸(とうふつ)湖畔にあるヒオウギアヤメが見事に咲き乱れた!

濤沸湖・白鳥公園横の湖畔には、かつてヒオウギアヤメの群落があることで知られていた。
しかし、5年ほど前にそれまで行われていた馬の放牧が中止され、
その結果、馬が食べていた雑草が急速に繁茂し、群落は一気に息を潜めてしまった・・・。

ヒオウギアヤメとセイヨウオオマルハナバチ.jpg ポニーちゃん.jpg

景観再生を願い、3年前に網走支庁と地域住民らによって、
湖畔に柵を作りポニーが放牧されるようになった。
ヒオウギアヤメには毒成分が含まれ、ポニー達はヒオウギアヤメを残して他の植物だけを食べるという。
放牧されていた馬に代わって、ポニーに雑草を食べてもらおうというわけだ。

今日、久しぶりに白鳥公園に立ち寄って本当に驚いた。
あの雑草畑だった場所が、僅か3年でここまで美しく変化するとは私には想像も出来なかった。
斜里岳を背景に咲き乱れる群落は本当に美しい。
景観再生に尽力して下さった網走支庁と地域住民の方々に心から感謝したい。
本当にありがとうございました!

しかし・・・残念ながら、ここにもセイヨウオオマルハナバチが群れている。


2007年06月14日

原生花園の色々

ここ数日のオホーツクはとにかく暑かった。
昨日は早朝6:00の散策ツアーから、汗をふきふき・・・。
午後にワッカ原生花園を散策した時の気温は31℃。
それでも時折吹く風が、オホーツクの初夏の爽やかさを
感じさせてくれます。

一気の気温上昇で、ワッカ原生花園の緑の草原は
着実に彩りを増してきました。

ハマナス


ハマエンドウ

ハマナスのピンク、センダイハギの黄、ハマエンドウの紫、エゾスカシユリのオレンジ・・・。
さらに野鳥も彩りに華を添えます。
ノゴマの赤い喉、ノビタキの黒い仮面。
上を見上げると、青空の中を白い尾の美しいオジロワシが通過・・・。

ノビタキ

原生花園の見頃はこれから7月下旬頃まで。
自然堂では、小清水原生花園とワッカ原生花園でガイドウォークを実施しています。
オホーツクにお越しの際は、ぜひご参加ください。

写真上:ハマナス
写真中:ハマエンドウ
写真下:ノビタキの雄

2007年06月11日

黄緑色の花

暖かい日が続き、オホーツクもあっという間に新緑の季節になりました。
森の中を歩けばきらきらと木漏れ日が差しています。

足元にはスミレやマイヅルソウなどの小さな花が咲いています。
歩くときには踏んでしまわないように注意!

イタヤカエデとミズナラ.jpg

そして、上を見上げると・・・

ミズナラの花.jpg イタヤカエデの花.jpg

背の高い樹木にも花が咲いているんです。
写真左はミズナラ、右はイタヤカエデの花です。
派手な色ではないけれど、それぞれが子孫を残すための大切な花。

ウメやサクラは多くの人が楽しみにしていて開花すればニュースになりますが、
実は人知れず咲いている花もたくさんあります。
是非注目してあげてくださいね。

2007年06月09日

草原の鳥

さえずるマキノセンニュウ.jpg

気温の上昇と共に木々の葉は急速に開き、森の中は輝く緑に覆われ始めた。
梢でさえずる小鳥たちの姿は、茂る葉に遮られてしまいとても見えにくい。
すぐ目の前でさえずっているはずなのに、懸命に探してもどこにいるのか全くわからない・・・。
しかし、オホーツクの自然はバードウォッチャーの心をつかんで離さない。
森が茂るちょうど今頃から、草原性の鳥たちは目立つ潅木や美しい花々の上で騒ぎ出す。
遮るもののない草原では、そんな鳥達を簡単に見つけ出すことが出来る。
必然的に探鳥の舞台も草原へと移行する。

さえずるノゴマ.jpg カッコウ.jpg

今日は東京から来られたSさんと共に、旬を迎えた草原の鳥と新緑の森を楽しんだ。
小さな体を力一杯震わせてさえずるマキノセンニュウ。
鮮やかな赤い喉が印象的なノゴマ。
上空にはオオジシギが舞い、遠くの防風林からエゾセンニュウの「ジョッピンカケタカ」が聞こえてくる。
爽やかな朝の空気に包まれながら、極上のひとときを過すことができた。


センダイハギとセイヨウオオマルハナバチ.jpg

咲き始めたセンダイハギには、残念なことに無数のセイヨウオオマルハナバチが集まっていた。
特定外来生物に指定されているこのマルハナバチは、
在来種を駆逐し希少な花々の受粉を妨げるといわれている。
すでにオホーツク圏の原生花園では在来のエゾオオマルハナバチは激減し、
目にするほとんどがセイヨウオオマルハナバチになっている。
とても深刻な問題だ。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アマサギ・アオサギ・オオハクチョウ・マガモ・スズガモ・キンクロハジロ・ミサゴ・トビ・オジロワシ・タンチョウ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・キジバト・アオバト・カッコウ・ツツドリ・アリスイ・アカゲラ・コゲラ・ヒバリ・ショウドウツバメ・ハクセキレイ・ビンズイ・ヒヨドリ・ノゴマ・ノビタキ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・メボソムシクイ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・コサメビタキ・ハシブトガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・キバシリ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真上:さえずるマキノセンニュウ
写真中:さえずるノゴマ・カッコウ
写真下:センダイハギとセイヨウオオマルハナバチ

2007年06月07日

知床にはない「知床」

070606.JPG

網走・能取岬から望む知床の山々。
知床では決して見ることのできない、「知床」です。


2007年06月06日

カミナリシギ

ここ数日の間にオホーツクは急激に気温が上がった。
先日までジャンパーを羽織っていたのに、今日はTシャツ1枚でも暑いくらいだ。

海鳥のカウント調査を行うと、遥か彼方の海上を無数の黒い帯がゆらめいていた。
その帯は見渡す限り、全ての水平線に続いている。
フィールドスコープを60倍にしても、砂粒程度にしか見ることができないが、
この時期に大群でいる水鳥といえばハシボソミズナギドリに違いないだろう。
水平線を左に移動する群れがあれば、反対に右に移動する群れもある。
きっと、魚群の動きに合わせて、ミズナギドリ達も右に左に進路を変えているのだろう。
(あまりの遠さのため写真は撮れませんでした・・・)

オオジシギ.jpg

海鳥のカウント調査を終えたあとに、小清水原生花園で愛想の良いオオジシギに出会った。

駐車場の横の草地に舞い降りたオオジシギは、盛んに草むらに嘴を突っ込んで餌を探していた。
彼らの好物はミミズ。突っ込んだ嘴の先で器用にミミズを引っ張り出し、パクッと一口で飲み込む。
そんな動作を目の前で何度も繰り返していた。

しばらく餌を食べ続けると、オオジシギは突然空へ舞い上がった。
そして「ズビャーク・ズビャーク・ズゴゴゴゴゴゴゴー」と、カミナリのような羽音を発しながら、
縦横無尽に空を駆け巡った。
そのまま観察を続けていると、1羽が2羽になり、2羽が3羽になり・・・
ほんの一時、6羽ものオオジシギが私の目の前を乱舞した。

オオジシギ.jpg オオジシギ.jpg

オオジシギもまた、減少しつつある夏鳥のひとつと言えるだろう。
小学生だった頃、学校(網走市立潮見小学校)のグラウンドの横にもオオジシギは住んでいた。
当時の私は、まだ鳥に興味はなかったが、
ウルサイ鳥としてオオジシギの存在ははっきりと記憶している。
残念ながらその場所にはすでに居なくなり、今居る場所も昔と比べると個体数は減っているようだ。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アビsp.・シロエリオオハム・ミズナギドリsp.・ウミウ・アオサギ・オオハクチョウ・マガモ・オカヨシガモ・スズガモ・クロガモ・ビロードキンクロ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・ウミネコ・ウトウ・キジバト・カッコウ・ツツドリ・ヒバリ・ハクセキレイ・ノビタキ・イソヒヨドリ・ウグイス・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・カワラヒワ・ニュウナイスズメ・スズメ・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真上:ミミズを食べるオオジシギ
写真下:ディスプレイフライト中のオオジシギ

2007年06月04日

小清水原生花園の今

ハマハタザオ.jpg

低温が続いていたオホーツクもここ数日で暖かくなり、小清水原生花園の彩りも増してきました。

エゾエンゴサクと入れ替わるように、アブラナ科のハマハタザオが一面に咲き誇っています。
漢字で書くと「浜旗竿」。旗竿のように伸びる姿からこの名がついています。
2年草で、タンポポのようにロゼットの状態で冬を越します。
砂地の海岸で厳しい潮風に耐えながら咲く、真っ直ぐな姿が印象的です。

クロユリ.jpg

黒紫色の花が人気のクロユリ。こちらも今見頃です。

写真上:ハマハタザオ
写真下:クロユリ

2007年06月02日

待ったなし

トウネンの群れ.jpg

あらゆる命が一斉に弾け出すこの季節。
鳥の旬、花の旬、食の旬・・・残念なことにピークはだいたい全部一緒にやってくる。
そして全てが待ったなしで一気に通り過ぎてしまう。

ヘラシギ.jpg ヨーロッパトウネン.jpg

干潟では200羽程のトウネンの群れがさかんに餌を食べていた。
鮮やかな赤に染まった夏の姿が見られるのもこの季節だけである。
久しぶりにトウネンの写真を撮っていると、1羽だけ動きが違うシギが目に飛び込んできた。
ヘラシギではないか。
なかなか出会うことのできない大変希少な種である。
世界に推定3000~4000羽と言われ、環境省の絶滅危惧種ⅠA類に指定されている。
独特のスプーン状の嘴がなんとも可愛らしく、私の一番好きなシギでもある。
ただし、動きがちょこちょこと素早く、写真には撮り難い・・・。

それにしても今年の春は寒い。
記憶が確かなら去年も、一昨年も、同様に春は随分と寒かった気がする。
「冬は流氷が来なくなるほど暖かく、春は農作物に害が出るほど冷え込む」
このパターンが定着しつつあるような気がするのは私だけだろうか?

<今週オホーツク圏で見聞きした鳥>
ウミウ・チュウサギ・アオサギ・マガモ・コガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ・シノリガモ・カワアイサ・ミサゴ・トビ・オジロワシ・ハイタカ・チュウヒ・ハヤブサ・チゴハヤブサ・コチドリ・メダイチドリ・ヨーロッパトウネン・トウネン・ハマシギ・ヘラシギ・キアシシギ・イソシギ・ソリハシシギ・チュウシャクシギ・ヤマシギ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・キジバト・カッコウ・ツツドリ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・ツメナガセキレイ・ハクセキレイ・モズ・ノゴマ・ノビタキ・アカハラ・ツグミ・ウグイス・エゾセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・センダイムシクイ・コサメビタキ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真上:トウネンの群れ
写真下:ヘラシギ・ヨーロッパトウネン

2007年06月01日

北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート OPEN

北天の丘.jpg

本日6月1日、網走に新しくホテルがOPENしました。
「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」
http://www.hokutennooka.com/


内装はシックで大人の雰囲気。
館内の至るところでオホーツクの歴史や文化、自然を感じることができます。
露天風呂付きの部屋もあり、ゆったりとくつろげるリゾートホテルです。
自然堂では、ホテルと共同でアウトドアメニューを実施しています。
http://www.hokutennooka.com/outdoor/

語り部.jpg

また、網走の郷土や文化についてお話する「語り部」にも参加しております。
20:30より行っていますので、お泊りの際はぜひお立ち寄りください。


網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2421 北海道網走市呼人159-123-B
TEL:0152-48-3556
info@jinendo.net

オホーツク自然堂
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今冬オススメの
自然体験プログラム

【網走に泊まるなら】
網走の森・早朝雪上さんぽ

早朝の森は澄んだ空気が気持ちよく、おすすめです。夏には味わえない冬の魅力を体感してください。

詳しくはこちら
【人気のツアー】
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