泳ぐ王者
海岸線を移動中に、沖合いの海面に変な揺らぎを感じた。
その揺らぎに向かってオオセグロカモメであろう鳥が2~3度急降下している。
車をとめて双眼鏡で揺らぎの正体が何であるかを確認してみた。
それはオジロワシだった。海面に完全に浮かんでいた。
大きな獲物でも捕らえたのだろうか?

オジロワシは大きな獲物を捕らえた時に、稀だが水面から飛び立つことができず、
浮かんだままの状態になることがある。
これまでに何度かその状況を観察したが、
いずれも数分水面を漂ってから獲物を持って飛び去った。
私は「きっと今回もそうだろう」と思い、餌を持って飛び去る姿を写そうとカメラの準備を始めた。
確か最初に発見した時のオジロワシの位置は、岸からおよそ300mのところだった。
ところが、カメラを準備しているうちに、オジロワシは明らかに近くに寄ってきていた。
潮の流れに乗ってきたようには見えない。
すぐに望遠レンズでオジロワシの様子を覗いて見た。
すると・・・泳いでいるではないか!
オジロワシは明らかに泳いでいた。
翼を使って、水を後ろに掻いている。
泳いでいるアオサギは何度も見たことがあるが、オジロワシはこれが初めてだ。
仲間からも聞いたことが無い。

しばらくするとオジロワシは岸からおよそ100mの距離にある岩場に泳ぎ着いた。
足には大型の鳥類を握り締めていた。
全体が灰色でカモメのような形をしている。獲物はフルマカモメだった。
周辺の海上を探ってみるが、見渡す範囲にフルマカモメの姿は見当たらない。
少なくとも双眼鏡ではっきり確認できる1キロ前後の範囲内にはいないようだ。
弱った個体が近くをうろうろしていたのだろうか?
それとも遥か外洋まで狩りに行ったのだろうか?
岩場に辿り着いたオジロワシは特に疲れているようなそぶりを見せない。
オホーツクの海の王者の風格が漂う。
すぐに獲物の羽をむしり始め、おもむろに食し、そして残りを両足でしっかりとつかんで飛び立った。
きっとお腹をすかせた幼鳥に与えるため、巣へ持っていくのだろう。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
ウミウ・ヒメウ・アオサギ・オオハクチョウ・マガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・スズガモ・ビロードキンクロ・カワアイサ・ウミアイサ・トビ・オジロワシ・チゴハヤブサ・キアシシギ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・キジバト・カッコウ・アマツバメ・アカゲラ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・モズ・ノゴマ・ルリビタキ・ノビタキ・イソヒヨドリ・トラツグミ・ヤブサメ・ウグイス・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・センダイムシクイ・キビタキ・オオルリ・ヒガラ・ゴジュウカラ・アオジ・クロジ・オオジュリン・カワラヒワ・マヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・カケス・ハシブトガラス・ハシボソガラス




