命の連鎖

今日のオホーツクは海からの冷たい風が吹き込み霧に包まれていた。
先日の猛暑が嘘のように、今日はジャンパーが必要なほど気温が低い。
しかし、暦は夏至を過ぎ、森も草原も新緑はピークを超えはじめている。
それと同時に植物を糧(かて)にする虫たちも爆発的に増えてきた。
どの鳥も、この季節に湧くように現れる虫をあっさりと捕まえ、
すぐにあっちの茂み、こっちの茂みと飛び込んでいく。
ソングポストでさえずる鳥の数は減り、親鳥は巣で待つ雛たちに懸命に餌を運ぶ。
草原では巣立ったばかりであろう、ノビタキの雛が親鳥から餌をもらっていた。
少なくとも4羽いた雛たちは、ハマナスやセンダイハギにとまり、餌をねだり声を上げ続ける。
「ジジジジジ・・・」
雄親も雌親も一緒になって、草原にちらばる雛たちにせっせと餌を運ぶ。
毎年この季節に見ることができる、ほほえましい光景だ。

きっと、オホーツクでは今が最も命の数が多いに違いない。
植物も昆虫も動物も、ありとあらゆる生物が数を増す。
しかし、その中のどれだけが生き残れるのか?
優秀なハンターたちもまた、雛鳥が騒ぎ出すこの季節に合わせて子を育んでいる。
彼らにとって、雛たちは願ってもないご馳走に違いない。
そしてこの雛たちの命のおかげで、ハンターたちもまた次世代へと命を繋いでいく。
<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
カワウ・ウミウ・ヒメウ・アオサギ・マガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・スズガモ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・キアシシギ・ヤマシギ・オオジシギ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・キジバト・カッコウ・アマツバメ・カワセミ・アリスイ・ヒバリ・キセキレイ・ハクセキレイ・ビンズイ・ヒヨドリ・カワガラス・ノゴマ・ノビタキ・イソヒヨドリ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・エゾムシクイ・センダイムシクイ・コガラ・ホオアカ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・イカル・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・ハシボソガラス・ハシブトガラス
写真上:虫をくわえるヒバリとノゴマ
写真下:給仕中のノビタキ




