ここが、自然への入り口

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2007年07月31日

オホーツクブルー

数日前、久々にまとまった時間がとれた時、山のように溜まっていた新聞に一気に目を通した。
特に地方ローカルネタに焦点を当て、自分にとって必要な情報を探り出す。
すると、約1ヵ月も前の網走広報の紙面に「オホーツクブルー決まる」という文面を見つけた。
内容をよく見ると、「オホーツク・シンボル委員会」が、
網走支庁管内のイメージカラーとして「オホーツクブルー」を決定したという。
これは今年の3月に一般公募で寄せられた様々なブルーの中から、
「オホーツクの夜明けを告げるブルー」
「太陽にかざした流氷のオホーツクブルー」
「アイヌのガラス玉ブルー」などの10色をベースに決定したそうだ。
網走市民であり、しかも記事が出てから1ヵ月も経過して、ようやくこんな活動があったことを知った。
情けない・・・。

参考:網走支庁のホームページ・オホーツク・エリア・アイデンティティー
http://www.abashiri.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/oai.htm

青いニホンザリガニ.jpg

このオホーツクにはもうひとつ美しいブルーがある。
それが写真の青いニホンザリガニだ。
これはニホンザリガニ研究者で著名な川井氏に伺ったところ、
1000匹に1匹発生するかしないかという大変希少な個体だという。
それがどういう訳か、オホーツク圏のある場所では非常に高い確率で生息している。

私がこの青いニホンザリガニに出会ったのは、今から20年以上も前になるのだが、
今もなお安定した数を維持してひっそりと命を繋いでいる。
しかし、この先も変わらず生き残る保障は残念ながらどこにもない。
最も恐ろしいことは、開発行為の発生や汚染物質の流入だろう。
特定外来生物に指定されたとはいえ、ウチダザリガニの侵入も予断を許さない。
希少であるが故「マニアによる乱獲」によって激減した経緯もある(ある意味これが最も恐ろしい)。

今までこのザリガニの情報は極力隠してきたのだが、
多くの人が知らぬ間に存在そのものが消滅してしまっては元も子もない。
とはいうものの、不用意にこのザリガニに関する情報を出すこともできない。

今はただ「オホーツクにはこんな素晴らしい宝もある!」ということを知っていて欲しい。
そしていつの日か・・・このニホンザリガニを多くの人に見てもらう機会を作りたいと思っている。

青と茶色のニホンザリガニ.jpg

写真上:青いニホンザリガニ (2004年6月)
写真下:青と茶色のニホンザリガニ (2006年9月)

シーズンを終えてもなお

ハマヒルガオやハマナス.JPG

小清水原生花園の花のピークは6月中旬~7月中旬頃ということで、
このシーズンになると、観光に訪れる方も少しずつ原生花園には
立ち寄らなくなってきました。しかし花々は鮮やかな色で咲き誇り、
「まだまだこれから!」と語りかけています。

エゾカワラナデシコ.JPG

遊歩道から少し離れた道路沿いの斜面には、エゾカワラナデシコが
まるでピンクの絨毯のように広がっており、今まさに見頃です。
今年はヒオウギアヤメを筆頭に、エゾキスゲ、エゾカワラナデシコと見事な群落が見られ、
ここ数年の中でも素晴らしい年でした。
馬の放牧や野焼きなど原生花園を愛する人々の取り組みが
花色の濃化、群落の復活と着実に実を結んでいるように感じます。
(5月10日のブログ「焼け野原がよみがえる!?」や6月17日のブログ「再生事業」を参照ください)

写真上:ハマヒルガオやハマナスも見頃
写真下:エゾカワラナデシコの群落

2007年07月30日

神秘の輝き

ヘイケボタルの光.jpg

昨日と一昨日の夜にヘイケボタルを観察してきた。
幸運にも美幌博物館の方々と、ホタル研究の第一人者である
大場先生の「調査&観察会」に参加させて頂いたのだ。
雨と春のような寒さではあったが、幻想的に輝くホタルをじっくりと観察。
言うまでもなく大場先生のお話も大変勉強になり、とても有意義な時を過すことができた。
貴重な体験を与えてくれた美幌博物館の方々と、大場先生には本当に心から感謝したい。

昨日の寒さから一転し、今日のオホーツクは朝から澄み切った青空が広がっている。
日差しは強く随分と暑く感じたのだが、
先ほど本日の最高気温を確認したところ、20℃を僅かに超える程度でしかなかった。
どうやら私の温感は狂っているらしい・・・。

写真:ヘイケボタルの光 (2006年7月)

2007年07月27日

網走でJリーガー

網走はプロアマ問わず、多くのスポーツチームが夏の合宿に訪れる地です。
現在プロサッカーチーム「名古屋グランパスエイト」が合宿を行っています。
夕方に北海道の大学生との練習試合があり、観戦してきました!

サッカーの試合.jpg

間近でプロのサッカーを見るのは初めてだったので、
選手たちの掛け声やスピード感のある試合に驚きました。
夏休みということもあり、地元の小学生やちびっ子たちがたくさん観戦に来ていました。
試合後、子供たちにひとりひとり丁寧にサインしてあげる選手たち。

サッカー選手とファン.jpg

お客様やファンがいるからこそのプロスポーツ。
選手たちの姿勢に学ぶところがありました。

写真上:大学生との練習試合
写真下:ファンにサインをする巻佑樹選手

2007年07月25日

知床五湖は閉鎖でも

知床五湖はヒグマの出没により遊歩道の通行止めがしばらくの間続いています。
当日にならなければ開通するかどうかわからないので、
観光に訪れたお客様も予定が決められず、お困りの方も多いようです。

それでも知床には、知床五湖以外にも見所がたくさんあります。

オホーツク自然堂では、知床五湖トレッキングにお申込みいただいたお客様には、
「知床原生林トレッキング」として、知床の奥深さを感じていただける
トレッキングツアーに代替しており、たいへん喜んでいただいております。
また知床で人気のスポット「カムイワッカの滝」(崖崩れのおそれがあり今年は一の滝まで)も
ダイナミックな知床を体験できる場所です。
知床五湖は閉鎖でも、豊かな自然を体感できる場所が知床にはたくさんあります。

カムイワッカ湯の滝「一の滝」.jpg

2007年07月22日

オホーツクに夏到来

ウミネコ幼鳥の肩羽.jpg

春を思わせる低温も終わりを告げたのか、昨日の網走は久しぶりに夏日を迎えた。
今日も最高気温は25℃を越えている。
内地の人にとっては25℃は涼しいくらいだろうが、
オホーツクに生きる私にとって25℃といえば十分に暑い!
汗でべとつく体にちょっと不快感を覚えている。

夏鳥の多くは繁殖を終え、ある者は体の羽を交換し、
またある者はすでに南へと旅立っている。
森はもちろん、草原ですら鳥たちの姿を探すのは困難になってきた。

海岸へ出てみると、繁殖を終えたであろうウミネコが群れていた。
その群れの中には、全身チョコレート色の今年生まれの幼鳥がちらほらと混じっている。
湖の干潟を覗いてみると、長大な嘴のホウロクシギやオオソリハシシギがいた。
陽炎でよくわからなかったが、キアシシギの群れもいたようだ。
遥か北の地で繁殖を終えたシギたちの秋の渡り第一陣である。
もうじき成鳥の渡りがピークを迎え、その後に幼鳥の渡りがピークを迎える。
これから探鳥のステージは干潟や海岸へと移行する。

残念ながら本日の海鳥調査中に、油に汚染されたウミネコ1羽を観察した。
詳細については「知床・油汚染海鳥漂着問題」をご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/abura060303/

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
ウミウ・ヒメウ・マガモ・オナガガモ・キンクロハジロ・スズガモ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・コチドリ・トウネン・オオソリハシシギ・ホウロクシギ・ユリカモメ・セグロカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・ウトウ・キジバト・アマツバメ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・ハクセキレイ・モズ・ノビタキ・シマセンニュウ・キビタキ・シジュウカラ・オオジュリン・カワラヒワ・ニュウナイスズメ・スズメ・ハシボソガラス・ハシブトガラス

写真:今年生まれのウミネコの肩羽

2007年07月21日

夏休み

今日から夏休み!と喜んでいるお子様も多いのではないでしょうか?
早速、今日は原生花園で家族連れのお客様をご案内。
強い風が吹く中、海岸になびく植物たちのように風にも負けず、
子供たちは足元に咲く花々をじっくりと観察していました。
ユリやアヤメなど目を引く花はピークを過ぎましたが、
原生花園は足元が楽しい季節です。
明日も知床の森を一緒に歩き、
夏休みの素敵な思い出づくりをお手伝いしたいと思います。

キャンプや登山など楽しみいっぱいの夏休み。
森を歩く時は、このことだけは守ってくださいね。↓↓↓

看板

もやすのは情熱だけ・・・、そのとおーり。


2007年07月19日

自然生活(じねんせいかつ) vol.2

北海道で暮らすようになり、ジャガイモの花が咲くと夏を感じるようになりました。
網走周辺では今まさにジャガイモの花が満開です。
これぞ夏の農村風景!が広がっています。

斜里岳とジャガイモ畑.jpg

私は比較的(?)田舎育ちなので、子供のころから祖母が作った米や野菜、
親戚からもらう新鮮な魚介類など食してきましたが、大人になって都会暮らし
をするうちにやはり「食べるものはスーパーで買う」が当たり前になっていました。

そんな私が北海道へ来て驚いたと同時に、ちょっと楽しみになってきた事があります。
それは「採集」。季節を問わず色々な場所で色々な植物を採集します。
栽培モノとはあきらかに違う、野生の味を覚えてしまうと・・・止められなくなります!

春は皆でこぞって山菜を採りに行きましたが(5月19日のブログ見てね)、
今回はオカヒジキをいただきました。

オカヒジキ.jpg

オカヒジキはアカザ科の植物で、波打ち際の砂浜に多肉質の葉を広げています。
葉の形がヒジキ(海藻)に似ていること、陸に生えることから名付けられています。
本当はもう少し早い時期に食べるほうが良いのですが、そこはあまり気にせず、
さっとゆでてポン酢でいただきました。

コリコリと歯ごたえがあって、なかなか美味しい!
オカヒジキ自体にはそれほど味はないので、食感を楽しむ料理が向いているかな?

夏が終わると次は秋。今度は何を採りに行こうか・・・
今から計画をたててにんまりしています。

※オカヒジキは都道府県によっては絶滅危惧種などに指定されている場合がありますので
 ご注意ください。採集が可能な場所でも採り過ぎないよう配慮して下さいね。

※自然生活(じねんせいかつ) vol.1 は5月25日のブログをご覧ください。

2007年07月18日

続・おやつ

たわわに実るヤマグワ.jpg

ヤマグワの実が食べごろを迎えつつある。

美味しそうに熟したヤマグワの実.jpg

美味しそうに熟したヤマグワの実。
私はこの甘酸っぱい実が堪らなく好きである。
山歩きの最中に、たわわに実るヤマグワの木を見つけると、
ついつい足がとまり手は木と口とを頻繁に往復する・・・。
そして口の中と指の先が赤紫色に染まる。

これからしばらくの間、私はこの実のお世話になる。

※ヤマグワの実は必ず洗ってから食してください。
そのまま食べる場合は自己責任でよろしくお願いします。
万が一お腹を壊されたとしても、オホーツク自然堂では責任は負いかねます。

2007年07月16日

持ちつ持たれつ

ムシャリンドウ.jpg

原生花園のムシャリンドウが見ごろを迎えている。
ハマナスやユリの仲間に人気が集中しがちだが、
その花々を引き立てるように濃青紫の絨毯が広がっている。

写真を撮っていると、花の周りに沢山の蟻がいることに気づいた。
「なんだろう?花の蜜でも吸うのだろうか?」
理由がよくわからず、蟻の動きをしばし念入りに観察してみた。
すると、何匹かの蟻が花の付根の奥に入っていった。
そーっと、蟻が入り込んでいった奥を覗き込んでみると、
明らかに怒っている蟻がこっちを見ていた。
そしてさらにその奥に黄緑色の粒々がびっしり張り付いていた。
アリマキ(アブラムシ)だ。
この蟻達はムシャリンドウに付いているアリマキを守っていたのだ。

アリマキとアカヤマアリの一種.jpg

蟻はアリマキを守り、アリマキはその恩返し(?)として蟻に甘い排泄物を与える。
よく知られている共生関係だ。

ところで・・・ムシャリンドウには何かメリットはあるのだろうか?

写真上:ムシャリンドウ
写真下:アリマキと私を威嚇するアカヤマアリの一種

植物のチカラ

我が家にある「ミミズコンポストもどき」からは
時々ジャガイモや長いもが芽を出します。

芽1.JPG

野菜用プランターに野菜くずを埋め、ミミズに分解させているのですが、
むいたイモの皮は少々分厚く、芽がちゃんと残っているので
そこから発芽してきます。
驚いたのはキャベツ。
おそらく芯から発芽したのだと思いますが、うまく掘り起こせず詳細は不明。
あまりに元気がいいので外の畑に移植してみました。
イモ同様、食べられるものにはならないと思いますが(^^)

芽2.JPG

外の畑は油断するとすぐに他の植物が芽を出してきます。
更に地中でもちぎれた古い根から無数の茎を伸ばし、
地上へ葉を広げるべく準備をしていました。
春にトラクターで土を起こしていますから、根はぶつぶつにちぎられているのですが
何事もなかったように地中深くから太陽の光を求めています。

芽3.JPG(キレハイヌガラシ)

植物のチカラ。
凄まじい生への執念。

2007年07月15日

おやつ

ヒレハリソウ.jpg

私が小学生の頃、この草はちょっとした「おやつ」だった。

誰に教えてもらったのか全く覚えていないが、この草(ヒレハリソウ)の
花の付根には少しだけど甘い蜜がある。
花を手でつまんで、がくから抜き取り、根元部分をちゅーっと吸う。
全く甘くない花からほんのり甘い花まで、甘さの段階は花によって色々だった。
稀にとびきり甘い花に当たると、異常に興奮したものである。
この花が咲く頃になると通学路沿いやよく遊んでいた原っぱなどで、
決まってこの花を吸いまくっていた。

いつからだろう?この草が毒草とわかったのは・・・。
幸い、我が家ではこの草を食用にしていなかったが、
健康食として喜んで食べていた人にとってはショックが大きかったに違いない。

ヒレハリソウの花.jpg

久しぶりに花を吸ってみた。
ほとんど甘さを感じない。
幼い頃はピュアだっただろう私の味覚は、
いつの間にか様々なモノに毒されてしまったようだ・・・。

参考:厚生労働省ホームページ
「シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて」
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0614-2.html

2007年07月14日

滅多に・・・

ホオヒゲコウモリ.jpg セミの幼虫.jpg

今日は滅多にお目にかかれないものを見つけたので、じっくりと観察。
学ぶことがたくさんあり、充実の1日でした。

写真左:ホオヒゲコウモリの死骸
写真右:セミの幼虫

2007年07月12日

梅雨入り?

7月に入ってからのオホーツクは天気が悪く寒い日が多い。
最近の最高気温は常に20℃を下回り、
連日フリースとレインウェアが欠かせない日が続く・・・。
日照率の高さが自慢の地域なのに、一体どうなってしまったんだろう?
ここまで悪天が続くと、農作物の生育にも悪影響が出るのではないだろうか?

そんな状況の中で「1日バードウォッチング」ツアーを実施。
8日から11日までの4日間、D氏とI氏をご案内させて頂いた。
お2人は今年の2月に続き、今回が2度目となる。
天候には恵まれなかったが、ギンザンマシコの群れ、エゾライチョウの親子、
目の前にやってきたクマゲラなどを楽しむことができた。

記念写真.jpg

2月の時と同様に、D氏の鳥を見る姿勢は私にとって学ぶべき点がとても多かった。
さすがバードウォッチングの本場からやってきた人である。
「何をどう学んだのか!?」
多くの人が気になるところだと思うが、それについては企業秘密ということで・・・。

そんなD氏は日本での勤務を終え、早ければ9月に本国へ帰られるという。
日本での最後の探鳥旅行を共に過させて頂き心から感謝したい!

<7/8~11にオホーツク圏で見聞きした鳥>
フルマカモメ・ハシボソミズナギドリ.・ウミウ・ヒメウ・アオサギ・オカヨシガモ・トビ・オジロワシ・チュウヒ・チゴハヤブサ・エゾライチョウ・ヤマシギ・オオジシギ・オオセグロカモメ・ウミネコ・ケイマフリ・ウトウ・キジバト・アオバト・カッコウ・ツツドリ・ハリオアマツバメ・アマツバメ・アリスイ・クマゲラ・アカゲラ・オオアカゲラ・コゲラ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・キセキレイ・ハクセキレイ・ビンズイ・ヒヨドリ・ミソサザイ・コマドリ・ノゴマ・コルリ・ルリビタキ・ノビタキ・イソヒヨドリ・トラツグミ・クロツグミ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・エゾムシクイ・センダイムシクイ・キクイタダキ・キビタキ・コサメビタキ・ハシブトガラ・コガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・キバシリ・メジロ・ホオジロ・ホオアカ・アオジ・クロジ・オオジュリン・カワラヒワ・マヒワ・ギンザンマシコ・ベニマシコ・ウソ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・ハシボソガラス・ハシブトガラス

久々に・・・

今日は久しぶりに鳥を見て燃えた。
私を燃え上がらせたのは、遥か外洋を中心に活動しているウミバトという海鳥である。
知床の崖で繁殖しているケイマフリとよく似た鳥だ。
この鳥はオホーツク圏では冬に1~2度見かける程度であり、
まさかこの季節に出会えるとは思いもしなかった。
突然、望遠鏡の視野に入ってきた時はかなり驚いた。

ウミバトは陸から300m程の海上に浮いていた。
真っ黒な体に、翼の白いパッチがとてもよく目立っていた。
滅多に見れない鳥なのだが、どう頑張っても写真を撮れる距離ではない。

発見してから1分ほどでウミバトは飛び立った。
私は遥か水平線のモヤモヤの中へ溶け込むまで、その姿をしっかりと目に焼き付けた。

ウミバト.jpg

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
ハシボソミズナギドリ・ハイイロウミツバメ・ウミウ・ヒメウ・マガモ・オカヨシガモ・オナガガモ・スズガモ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・コチドリ・トウネン・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・ウミバト・ケイマフリ・ウトウ・キジバト・カッコウ・アマツバメ・アリスイ・ヒバリ・イワツバメ・ハクセキレイ・モズ・ノゴマ・ノビタキ・ヤブサメ・ウグイス・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・センダイムシクイ・ホオアカ・オオジュリン・カワラヒワ・ベニマシコ・ニュウナイスズメ・スズメ・ムクドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス

写真:納沙布岬沖で出合ったウミバト(2003年3月)

2007年07月09日

藻琴山の今

チシマフウロ.jpg(チシマフウロ)

標高1000mの藻琴山は花盛り。
ハイマツ帯からダケカンバ帯を抜ける登山道には
屈斜路湖や斜里岳、オホーツク海を望むポイントがいくつもあり、
疲れを忘れさせてくれます。

屈斜路湖を望む1.JPG

屈斜路湖を望む2.JPG

写真は9合目(?)からの景色ですが、
上は今回撮影、下は今年3月撮影したものです。
同じ場所でも季節が変わると全く違う場所のようです。
ちなみに奥に見える湖は「屈斜路湖」です。

藻琴山は気軽に登れる山ですが、それでも山は山。
ちょうど中学生が登山遠足に来ており、
先生の「お互い思いやって、気遣って、登ってください。」という言葉が印象的でした。

2007年07月08日

食べごろを過ぎたアスパラ

アスパラb.jpg アスパラa.jpg

網走周辺を車で走っていると、畑の畦ににょきにょきっと伸びた植物が目につきます。
普段見慣れたモノもこんな風に育つのです。
笹の中から姿を現したこの植物は、アスパラガスです。

アスパラガスはユリ科の多年生草本で、江戸時代にオランダから最初観賞用として伝わったものです。
今では食卓に欠かせない野菜ですよね。
網走周辺では多くの農家で栽培をしていて、毎年おすそ分けしてもらいます。
今年もおいしく頂きました。

アスパラc.jpg

アスパラガスの成長をスーパーで並んでいる姿からは想像しにくいですが、私たちがアスパラとして
食べているのは20~30センチに伸びた若茎です。
夏場に大きく成長し晩秋になれば地上部は枯れ、翌年春新しい茎が発生します。

ちなみに、このアスパラガスは畑からはみ出たところで成長していました。
意外な場所では、小清水原生花園で野生化しているものもあります。


2007年07月07日

Nikon MONARCH

北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートhttp://www.hokutennooka.com/
このたび双眼鏡を揃えていただき、
自然堂のツアーで使わせていただくことになりました。

モナーク.JPG

「ニコン MONARCH(モナーク)8×36」。
明るく鮮明な視界、軽量ボディ、さらに防水構造。
初心者の方でも使いやすく、この機能にしては軽量で
2~3時間の散策なら問題ありません。
我々も使ってみましたが、「これは使える!」と皆で絶賛。
これから双眼鏡の購入を考えている方にもオススメですよ。


2007年07月06日

羅臼湖への道

知床峠に車を置き、知床横断道路を歩いて羅臼湖へ向かいました。
羅臼湖の登山道入口には駐車場がないため
現在は知床峠の駐車場から徒歩またはバスでのアプローチが推奨されています。
とはいっても駐車場から入口まで約3km。
歩くのはちょっと勇気がいりますが、道端には羅臼湖では見られない花がたくさん咲き、
小鳥たちはすぐそばでのんびりと歌い、名もない小さな滝をいくつも眺めながらの車道歩き。
知床の原生林と沖に浮かぶ国後島の絶景をぜいたくにも独り占めです。

国後を望む.jpg

車道から登山道へ入ると足元は途端に悪くなります。
湿地帯を歩くのでぬかるみは当たり前ですが、それにしても…という状態。
ぬかるみを避けて登山道脇の植物を踏みつけないよう長靴の使用が推奨されており、
私がすれ違った観光客らしき方の多くも長靴を泥だらけにしておられました。
踏みつけによる植生の変化もすでに報告されており、
これ以上の荒廃を避けるための方策に協力してくださる方々に頭が下がります。

登山道.jpg

雪渓もところどころ残っており、ヒグマ対策もさることながら、道に迷わないよう細心の注意が必要です。
多くの難関(?)を乗り切ると深い森の奥に広がる湿原と羅臼湖が待っています。
※羅臼湖は知床1日ツアーでご案内中です。のんびりと一緒に歩きましょう。
(登山道だけで車道は歩きませんのでご安心を!)


2007年07月05日

弾むバンビ

弾む小鹿.jpg 小鹿の顔.jpg

7月に入り知床ではあちらこちらで元気なバンビの姿を
見かけるようになりました。

授乳中の小鹿.jpg

エゾシカの出産シーズンは6月~7月。
お母さんの後を追っかけて、お乳をもらう姿は何とも言えない微笑ましい光景です。
秋に向けてどれだけ脂肪を蓄えられるかで、彼らが長い冬を越せるかどうか決まります。

知床ではエゾシカの個体数の増加による樹皮食い被害などが
問題になっていますが、弾ける生命を目の前にすると
やはり無事に育ってほしいと思わずにはいられません。

2007年07月04日

白銀の竜

原生林に包まれた知床の森。
薄暗い林床に、美しくも不気味に浮き上がる姿。

ギンリョウソウ.jpg

ギンリョウソウ(銀竜草)です。
別名がユウレイタケ。といってもキノコではなく、れっきとした植物です。
透き通るような白い色からも見てとれるように葉緑素を持ちません。
そのため、他の植物のように光合成により自ら栄養をつくらず、
菌から養分を得て生活しています。

陽のあたらない暗い森の中にも、さまざまな生命が息づいています。

新旧交代

森の木々は葉をぐんぐん広げ、緑の色合いは日々変化しています。
そんな中、不思議な姿をした木があります。
枯葉と若葉が同居しています。

カシワの葉.JPG

カシワの木です。
昨秋の枯葉を枝につけたまま冬を越し、
新芽が出てくるとその場を譲ります。
世代が絶えないということで、縁起の良い木とされてきました。

カシワは潮風に強く、海岸に近いところに大きな林を作ることができます。
このことから、枯葉は枝に残って新芽を潮から守っていると考えることもできるようですが、
これには諸説あり、本当のことはカシワ本人(?)に聞かないと分からないようです。

間もなく枯葉はすべて地面に落ち、微生物によって分解されてゆっくりと土に返っていきます。
その土は栄養と水分に富み、森の更なる成長を助けます。
若葉は緑色を日々濃くし、太陽のエネルギーをたくさん獲得して命みなぎる森を造ります。
夏を目前に、カシワの新旧交代が進んでいきます。

カシワの木.jpg

2007年07月03日

引っ越し

眺望

3年間過ごした清里町から、このたび網走市へ引っ越すことになりました。
網走では早朝ツアーやナイトツアーを実施していますが、
清里からは車で1時間とちょっと大変でした。
これで睡眠時間もちょっと増えるかな・・・。

これからは網走を拠点にオホーツクの自然体験ツアーを実施していきます。
今後にぜひご期待ください。

新住所:〒099-2421 北海道網走市呼人(よびと)156-5-201
電話番号も変わります→ TEL.0152-48-3556

写真:車で5分ほど移動すれば、網走湖と呼人半島が一望できます

2007年07月02日

天候回復

青空とエゾキスゲ.jpg

週末は関東から来られたご夫妻一行と共に、オホーツクの旬の鳥を探し回っていた。
今回ご案内したご夫妻とは、私が銚子漁港でカモメ観察に燃えていた頃に知り合い、
以来今日まで様々な面で大変お世話になっている。
私は素晴らしい探鳥を演出したかった。
しかし、週末のオホーツクは濃い霧雨に覆われていた。
気温は10℃程しかなく、ジャンパーに手袋を着用しても寒かった。
予想通り鳥の動きは鈍く、どの鳥も見つけるのが困難だった。

それでも、エゾライチョウの親子やクマゲラの声、
一瞬だったけれどエゾセンニュウやコアカゲラの姿も確認できた。
満足とまではいかないが、久しぶりのご夫妻との探鳥はとても充実したものだった。

エゾキスゲの群落.jpg

昨日までの冷え込みが幻だったかのように天候は一転し、
今朝からオホーツクは完璧な青空に覆われている。
気温も昨日の倍の20℃程になり、さわやかな風が頬を通り過ぎていった。
小清水原生花園に足を運んでみると、線路沿いのエゾキスゲはピークを迎えていた。
一面レモンイエローに包まれた花園は本当に心癒される。
きっと今週が今年一番の見ごろになるだろう。

「あと一日、天候の回復が早ければ・・・」
そう思わなくも無いが、悪天候もまたオホーツクの魅力のひとつである。
震えるような寒さの中で懸命に子育てする鳥の姿は、
悪天候の中でしか見ることは出来ない。

でもやっぱり・・・ご夫妻にもこの青空を見せたかった!


<6/30・7/1にオホーツク圏で見聞きした鳥>
ウミウ・アオサギ・マガモ・オカヨシガモ・ミサゴ・トビ・オジロワシ・チゴハヤブサ・エゾライチョウ・イソシギ・ヤマシギ・オオジシギ・オオセグロカモメ・ウミネコ・キジバト・アオバト・カッコウ・ツツドリ・カワセミ・ヤマゲラ・クマゲラ・アカゲラ・オオアカゲラ・コアカゲラ・コゲラ・ヒバリ・ショウドウツバメ・イワツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・モズ・カワガラス・ミソサザイ・ノゴマ・コルリ・ノビタキ・トラツグミ・クロツグミ・アカハラ・ヤブサメ・ウグイス・エゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウ・コヨシキリ・エゾムシクイ・センダイムシクイ・キクイタダキ・キビタキ・オオルリ・コサメビタキ・エナガ・ハシブトガラ・コガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・キバシリ・メジロ・ホオジロ・アオジ・オオジュリン・カワラヒワ・ベニマシコ・ウソ・ニュウナイスズメ・スズメ・コムクドリ・ムクドリ・カケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス

写真上:青空とエゾキスゲ
写真下:エゾキスゲの群落

2007年07月01日

急接近

長く続いた雨もようやく午後になってあがりました。
ここ数日、知床ではヒグマの出没が相次ぎ、
知床五湖は全面閉鎖(一時的には開きましたが)、
フレペの滝遊歩道は閉鎖、開放を繰り返すような状況が続いています。

29日の午前フレペの滝をご案内中には、シカを追いかけてヒグマが急接近!

フレペの滝遊歩道

ヒグマの姿を確認したのは100メートル以上向こう。と思った次の瞬間、
シカが私たちの方へ逃げてきました。それを追いヒグマはこちらに突進・・・。
緊迫した時間が流れました。
ご案内していたお客様にはあらかじめヒグマへの対応を説明し、
それを守っていただいていたので、幸い事故は起きませんでした。

知床ではいつどこでヒグマに遭遇してもおかしくありません。
散策する際ネイチャーガイドが同行しない方は、
知床自然センターhttp://www.shiretoko.or.jp/
ヒグマに対する情報や対応の仕方、
または散策路の入口にある注意事項の看板をよく読んだ上で、お出かけください。

網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2424 北海道網走市中園267-14
TEL:0152-46-2777
info@jinendo.net

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