新旧交代
森の木々は葉をぐんぐん広げ、緑の色合いは日々変化しています。
そんな中、不思議な姿をした木があります。
枯葉と若葉が同居しています。
カシワの木です。
昨秋の枯葉を枝につけたまま冬を越し、
新芽が出てくるとその場を譲ります。
世代が絶えないということで、縁起の良い木とされてきました。
カシワは潮風に強く、海岸に近いところに大きな林を作ることができます。
このことから、枯葉は枝に残って新芽を潮から守っていると考えることもできるようですが、
これには諸説あり、本当のことはカシワ本人(?)に聞かないと分からないようです。
間もなく枯葉はすべて地面に落ち、微生物によって分解されてゆっくりと土に返っていきます。
その土は栄養と水分に富み、森の更なる成長を助けます。
若葉は緑色を日々濃くし、太陽のエネルギーをたくさん獲得して命みなぎる森を造ります。
夏を目前に、カシワの新旧交代が進んでいきます。





