ここが、自然への入り口

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2007年09月30日

しれとこ産業祭り

知床が位置する斜里町で産業祭りが行われました。
前日までお天気が安定せず心配でしたが、
今日は久しぶりに暖かくなり大勢の人で賑いました。
地元でとれた農産物や魚介類の即売の他、
趣味の会の作品やバザーなど、たくさんのテントが出店していました。
この地域ならではのお祭りの楽しみといえば、「でんぷんだんご」です。

でんぷんだんご.jpg

甘く煮た金時豆にジャガイモから取れるでんぷんとお湯を混ぜて焼きます。
素朴なお菓子ですが、上手に作るには熟練した技を要します。
農家のお母さんたちによる手作りの「でんぷんだんご」にはいつも行列ができます。

地域のお祭りに根付いたもののひとつにYOSAKOIがあると思います。
YOSAKOIソーランまつりが定着するとともに
地域のよさこいチームもそれぞれの地域のイベントで演舞することが当たり前となり、
踊る側も見る側も世代を超えて楽しめるものになっています。

YOSAKOI.jpg

身近なはずのよさこいですが、今日はとても新鮮に感じられました。
踊り子はいつも長い待機時間を舞台袖で過ごすので、
なかなか正面から演技を見ることができませんでしたから!

2007年09月28日

魅惑の影

昨日は天候が崩れる前の午前中に、
一日バードウォッチングの下見で小鳥の多い林に入った。
夏の間、うっそうと茂っていた下草は枯れ始め、
視界は少しずつ広がりを見せていた。
冬鳥はまだ姿を見せていなかったが、
この林の常連たちがそれぞれに秋の恵を堪能していた。
優先して生えるヤチダモの葉はほんのりと黄色味を帯び始め、
その葉の下に茶色くなった種の房が風に揺れていた。
その風に揺られる種を眺めていると、
奥の方になにやら魅惑の黒い影が、突如として私の目に飛び込んできた。
「あっ・・・!」

たわわに実るヤマブドウ.jpg

この林に熊はいない。
我を忘れその黒い影の群れに飛び込んだ。
結果は以下の通りである。
この収穫したものがこれから何に変化するのか?
それはまたのお楽しみということで・・・。

収穫したヤマブドウ.jpg

2007年09月27日

きのこの季節です

ハタケシメジ.jpg タマゴタケモドキ.jpg

おいしいきのこも毒きのこも次々と顔を出しています。
私たちの興味はついつい「食べられるか否か」に向いてしまいますが、
こんなキノコもありました。

ホソツクシタケ.jpg

上の画像は7月のものですが、
ホソツクシタケというキノコが落下したホオノキの果実に生えています。
キノコは地上に落ちた枝や枯葉などの生物遺体を分解するという大事な役割を担っています。

ちなみにはじめの写真左はハタケシメジ(食)、右はタマゴタケモドキ(毒)です。
タマゴタケモドキをはじめとするテングタケ科のキノコは
毒きのこであることが多いのですが、
森の中では樹木と共生して、たくさんの水分や養分を受け渡したり
病気から木を守ったりする役割を担っているのです。
食べられるキノコもそうでないものも、森にとって
なくてはならない存在なのです。

2007年09月26日

キカラシ畑

キカラシ畑.jpg

強風が吹き荒れた昨夜のオホーツク。地域によっては停電も発生したようだ。
今日は最低気温10℃を下回るところもあり、
知床をガイド中のスタッフが羅臼岳で初冠雪を確認した。
沿岸では北から風速10m/s程の風が吹き続け、浜辺には大きな波が打ち寄せていた。
鮭釣りの人たちも今日はお休みのようで、竿を立てる杭だけが浜辺に並んでいた。
久しぶりにやや内陸の農道を通ってみると、
キカラシの黄色い絨毯があちこちの畑に広がっていた。
青い空と黄色い大地。
オホーツク地域にとって農業はとても重要な産業である。
黄色い絨毯は自然の風景とは言えないが、
このオホーツクを代表する立派な景観のひとつだと私は思っている。
外来生物をとにかく嫌う私としては、少々矛盾した考えになってしまうが・・・

セグロカモメ幼鳥.jpg

北よりの風が強く、海が荒れたとき、
それはこの地域のカモメ観察にはとても条件がいい。
ということで、今日の私は時間のある限りカモメ観察を続けた。
セグロカモメの数がピークを迎え、この時期限定の幼鳥の姿も多かった。
「たっ・・・楽しすぎる!」
この先はあまりにマニアックな話になるので、当ブログでの紹介は差し控えようと思う。


写真上:キカラシ畑
写真下:セグロカモメ幼鳥


2007年09月25日

襲われた!

親父が守り抜いたコクワ.jpg

私の親父が昨日の昼にオオスズメバチに襲われた。
合計9箇所を刺されてしまい、すぐに病院に運ばれた。

病院に着いた時には血圧がかなり下がっていたそうだが、
幸い大事には至らず、一晩の入院だけで本日我が家に無事帰還した。
刺された場所を見せてもらったが、ぼっこりと大きく腫れて痛々しかった。
昨夜は激痛のため、何度も痛み止めを打ってもらったと言っていた。

親父の話によると「森の中で木を動かしたら、突然その下から無数のハチが湧き出し、
必死で逃げたが刺されまくった」ということだ。
事前の気配もなにもなく、なす術がなかったそうだ・・・。

オオスズメバチ.jpg

今時期のスズメバチの巣は大きく、巣を守るハチの数も最大級となっている。
キノコ狩りなどフィールドで活動する方々は、
白っぽい服装にハチノックなどの武器を携帯し、
スズメバチの動きに十分注意して行動していただきたい。

写真上は親父が持ち帰ったコクワの実である。
オオスズメバチに襲われている最中も、けして手放さず持ち帰った貴重な戦利品である。
後に、コクワ酒になる予定。

ちなみに、親父は次に刺された時は、アナフィラキシーショックが起きる可能性が高いだろう。
そうなると命の危険が限りなく高まるはずだ。
今更ながら先ほど親父にハチノックをプレゼントした。
オオスズメバチにはもう2度と襲われないで欲しいものである。

アナフィラキシーショックに関しては以下のホームページを参照されたい。
●都市のスズメバチ(アナフィラキシーショック)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa056.htm

2007年09月23日

まもなく秋本番

ひんやりとした空気に包まれるようになったオホーツク。
木漏れ日が暖かく感じ、すっかり秋の気配です。

去年の夏に引き続きお越しいただいたI様ご一家。
昨日は羅臼湖トレッキングやサケ遡上の観察で知床を満喫。
ちょっと風が冷たかったけど、楽しんでいただけたかな?
今日は3時間かけて網走の森をのんびり歩きました。
途中オジロワシやエゾシカそしてなぜか毛ガニにも出会いました(笑)。

070924a.JPG

これから森はどんどん色を変え、秋も深まっていきます。
そしてあっという間に訪れる白い季節にもまた遊びにきて下さいね!

語り部を聴く

ホテル「あばしり湖鶴雅リゾート」で毎夜行われている語り部。
私も週に何度か自然ガイドという立場から
網走や知床の自然や文化についてお話をさせていただいております。

語り部

今日は話す側ではなく、聴く側に。
流氷やオホーツクの文化・歴史についてたくさんの本を出されている
網走在住の菊池慶一先生がお話をされました。
先生は機械に弱いということで、急遽パソコンを弄るアシスタントをすることになりましたが、
スライドを使ってオホーツク文化人のルーツや海獣とのかかわりなど
ロマン溢れるお話を聴かせていただきました。
私たち自然ガイドも自然についてはもちろんですが、
この地の文化や歴史について伝えていくことが大切です。
今日はよい勉強になりました。


2007年09月22日

テカテカ

昨日とはうって変わって、今日のオホーツクは涼しげだ。
そして昨夜の雨が良かったのかどうかわからないが、
今朝のカラマツ林にはお宝がどかっと出現していた。
にょきにょきと地面から突き出たテカテカに輝く栗色の丸い物体。
裏をめくると眩いばかりの黄金色。
こりゃもうたまりません!

ラクヨウ.jpg

今日は道立オホーツク公園てんとらんどの自然観察会に参加していた。
道立オホーツク公園と日本野鳥の会オホーツク支部の共催で、
毎月第3土曜日を基準に行われている観察会である。
今回は「採集したキノコで作ったキノコ汁を食べる」がテーマ(?)
公園内に自生するキノコたちを観察し、食毒の有無を確認し、公園の許可を得て採集し、そして食べる!
まさに夢の企画である。

採集したお宝たちは、すぐに参加者一同で味噌汁にして頂いた。
採れたての恵は格別の味である。
さらに持ち寄られたキノコごはんに、野イチゴジャムのパイなども堪能した。
ついつい食べることに夢中になってしまい、写真を撮ることを忘れてしまった。
味覚や嗅覚を伝えられないブログなのに、
大切な視覚で伝えることを忘れてしまうとは・・・情けない。

残念ながら今回参加できなかった大好きな人達とは、
また次の機会に共に秋の味覚を存分に楽しもうと思っている。


2007年09月21日

カラーフラッグ

赤く染まるアッケシソウ.jpg

サンゴ草は燃え上がり、オホーツクの秋も着実に深まりつつある。
青い空は澄み渡り、気持ちの良い季節に心癒されていたのだが・・・
この異常な暑さは一体なんなのか!?
今日のオホーツク圏は盛夏でもそう何日もない真夏日になってしまった。
しかも湿度が高く、空気が体にまとわりつくような不快感・・・。
今日は南よりの風が強かったので、フェーン現象でも発生したのだろうか?
フェーン現象はこの地域で春に時々発生するが、
秋に起きることは今までほとんどなかったように思う。

コムケ湖で標識されたトウネン.jpg カムチャッカ半島で標識されたトウネン.jpg

16日のコムケ湖で初めて見るカラーフラッグを付けたトウネンを確認した。
北海道では紋別のコムケ湖と、根室の春国岱でシギチドリ類にカラーフラッグが付けられている。
コムケ湖では右足に青ふたつ、春国岱では左足に青ひとつで、
この個体に付いていた黄色や黒色は使われていない。
そしてこのカラーフラッグを付けたトウネンは今年生まれの幼鳥である。
ということは北海道よりも北の場所、つまりロシアの何処かで標識されたと考えて間違いないだろう。
早速、山階鳥類研究所のホームページで、標識された場所を調べてみた。
しかし「調査地域別のフラッグの組み合わせ」の表には記載されておらず、
ロシア?のどの場所で標識されたのかが確認できなかった。
仕方ないので山階鳥類研究所へこの個体の発見報告をする際に、ついでに問い合わせてみようと思う。
いつになるかわからないが、確認でき次第報告したいと思う。

追記(9/22)
山階鳥類研究所から返答がありました。
黄色と黒色のカラーフラッグのトウネンはカムチャッカ半島で標識された個体だそうです。
わずか25g程しかない小さなシギが、これだけの大移動をするとは・・・
知ってはいても、改めて野生の逞しさに感動してしまいます。

尚、カラーフラッグが付いたシギチドリ類を確認された場合、
山階鳥類研究所への連絡を是非ともお願いしたい。
●財団法人 山階鳥類研究所(フラッグの付いたシギ・チドリ類を見つけたら)
http://www.yamashina.or.jp/ashiwa/ashiwa_index.html#11
●コムケ湖放鳥個体の結果
http://www.yamashina.or.jp/ashiwa/flag/1_komuke.html

余談であるが、現在サハリンで大規模な開発行為が行われている。
参考までに昨年のサハリンⅡプロジェクトの査察状況の記事を紹介しておく。
●知床・油汚染海鳥漂着問題(サハリンⅡプロジェクト査察:2006/9/20)
http://blog.livedoor.jp/abura060303/archives/2006-09.html

写真上:赤く染まるアッケシソウ
写真下:カラーフラッグ付のトウネン(左:コムケ湖放鳥/右:カムチャッカ半島放鳥)

赤くなりはじめました

今年は全国的にそうかもしれませんが、
こちらオホーツク海側も
やっと少し涼しくなったかと思うとまたすぐに蒸し暑い日がぶり返して来ます。

070920-1.JPG

自宅近くのエゾヤマザクラです。
「秋…なんだよね?」と話している声が聞こえてきそうです。

森の中でも赤い実が実り始めました。

オオツリバナ.jpg マイヅルソウ.jpg

森に棲む生き物たちの、忙しい季節が始まります。
 
オニグルミ.jpg

(写真上左:マイヅルソウ、上右:オオツリバナ、下:エゾリスが利用したオニグルミ)

サケのこと

オホーツクに暮らす人にとって一番身近な魚、サケ。
どこのスーパーでも、鮮魚コーナーでの売り場面積は一番です。
また今の時期オホーツク海の浜へ行くと、
釣竿が無数に並んでいるのが見えます。
食べる人も、釣る人も、秋の恵みを感じる季節。

私たちもオホーツク地域の自然を語る上で、サケのことははずせません。
そこで昨日行われた「知床らうす自然講座」に参加してきました。
テーマは知床に生息するサケ科魚類の特徴や調査結果について、
また資源としての利用実態や問題点など。
知床でのサケたちの役割について、更に考える良い機会となりました。

ちなみに会場となった羅臼ビジターセンターは今年移転新築されました。
世界遺産知床についてさまざまな角度から学べます。
知床へお越しの際は、知床峠をちょっと越えて(知床峠は冬季閉鎖です)
是非立ち寄ってみてくださいね。

羅臼ビジターセンター内.jpg

2007年09月18日

言葉を失う時間

午前中は厚い雲に覆われていた知床連山。
午後になってその姿を現し、湖面に見事に映し出されました。

二湖より.JPG

毎日見ている知床五湖ですが、その日その時間によって趣が違います。
今日はお客様と一緒にしばし言葉を失い、見とれてしまいました。

2007年09月17日

楽しみな季節

オホーツクではここ数日涼しい日が続いています。
ようやく秋もやってきたかな・・・と実感。

その実感は森の中でも得られます。
網走の森を歩くとあちらこちらでイイモノが
ぶら下がっているのが目に付きます。

コクワ.jpg コクワの実.jpg

これはコクワ(サルナシ)。
マタタビ科のつる性木本で、日本各地の山野に分布します。
この実はヒグマの大好物ですが私も大好きです(笑)。
熟しておいしくなるのは1ヵ月後くらい。
ちなみに熟しても色は緑のままです。

生でも食べれますが、ウチではやっぱりコクワ酒!ですね。
今日は想像だけでガマンしておきます。

2007年09月13日

羅臼湖は今

知床で湖と言えば「知床五湖」ですが、
もうひとつ人気なのが「羅臼湖」。

羅臼湖までの登山道の途中には五つの沼があり、
「三の沼」には、風のない水面に羅臼岳が映り
静かな時間が流れていました。
まだ紅葉には少し早いですが、
トンボたちがあちこちで産卵し、ウソをはじめ野鳥の鳴き声も聴こえました。

三の沼から.jpg

ただこちらはややハードなコースなので、
普段着で行くのはオススメできません。
特に道がぐちゃぐちゃと悪くかなりぬかるんでいます。
普通の靴では濡れてしまうため、避けるように道の両側を踏みつけます。
踏みつけられた植生はダメージをうけてしまい回復が難しいのです。

今日も何人かサンダル(!)やスニーカーの方とすれ違いました。
羅臼湖登山道では植生を守るためにも
長靴の着用をお願いします。

2007年09月12日

カモメ観察

ヒシクイ群飛.jpg

ようやく日中の気温が下がり始め、半袖ではちょっと肌寒くなってきた。
朝夕は時にジャンパーが必要なほど、ひんやりとした空気に包まれている。
しばらく触れていなかったが、オホーツクの鳥相は随分と変わった。
あれだけ多かったシギチドリの仲間は数を減らし、
代わりにガンカモの仲間が数を増している。

今日は海鳥のカウント調査を行った。
湖にはコガモの大群が入り、洋上ではアジサシを追うクロトウゾクカモメを見ることができた。
海ガモの仲間もちらほらと見え始めている。
浜ではセグロカモメの数がピークに近づきつつあり、
カモメが大好きな私は、久々に夢中になってシャッターを切った。
モンゴルカモメやホイグリンカモメ、カナダカモメやアイスランドカモメなどに出会うため、
これから来春までの半年間、私はカモメ観察に燃える!

セグロカモメたち.jpg

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
アビsp.・ハシボソミズナギドリ・カワウ・ウミウ・ヒメウ・アオサギ・ヒシクイ・マガモ・カルガモ・コガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・スズガモ・ビロードキンクロ・シノリガモ・カワアイサ・トビ・ハイタカ・ノスリ・メダイチドリ・トウネン・キアシシギ・クロトウゾクカモメ・ユリカモメ・セグロカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・シロカモメ・カモメ・ウミネコ・ミツユビカモメ・アジサシ・ケイマフリ・ウトウ・キジバト・アオバト・アマツバメ・カワセミ・イワツバメ・ハクセキレイ・ノビタキ・コヨシキリ・カワラヒワ・スズメ・ハシボソガラス・ハシブトガラス

写真上:ヒシクイ群飛 (2006年9月)
写真下:セグロカモメたち

能取湖さんご草祭り

能取湖のサンゴ草が見頃を迎えており、
9月15日(土)、16日(日)、17日(祝)の3日間
「能取湖さんご草祭り」が実施されます。
名産のホタテの浜焼きや即売、YOSAKOIなどさまざまなイベントもあります。
この連休にオホーツクへお越しの方は、ぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

お問合せ:卯原内観光協会 電話:0152-47-2301

サンゴ草.jpg ホタテ.jpg

2007年09月10日

カムイ(神)と出会う?

森の中で、カムイチカプ(神である鳥)に出会いました。
それは静かに佇む、シマフクロウのこと。

シマフクロウは日本では北海道にしか棲息しない大型のフクロウです。
しかし生息数が減少し、絶滅が危惧されています。
環境省のレッドデータブックでは、
「絶滅危惧IA類(ごく近い将来に野生絶滅の危険性が極めて高い)」に指定されています。

シマフクロウ?.JPG

でもこれは・・・

よく見ると木の幹がこぶ状に膨らんでいて、上部が折れている木。
シマフクロウのように見えただけでした(笑)。
(写真がブレ気味ですが、実物を見ると大きさ、形とも結構似ていました!)

シマフクロウのような木.JPG

実際のシマフクロウに出会うのはごく稀なこと。
また安易に近づくのは生息を脅かしてしまうことにも成りかねません。

北海道先住民族のアイヌの人々は彼らのことを他に
コタンクルカムイ(村の守護神)などと呼び、畏敬の念を抱いていました。
たとえ鳥ちがい?だったとしても私には「神」を感じる貴重なひとときでした。

2007年09月09日

嵐の跡

台風9号の去った後、オホーツクの森や林道には
さまざまな落し物がありました。

林道にて.JPG


ホオノキの実.JPG シケレペ.JPG

写真左はホオノキの実で、熟すと赤くなります。
ホオノキは飛騨高山の朴葉味噌でご存知の方も多いのでは。
先住民族のアイヌの人々はこの実を乾燥させてお茶に利用したそうです。

写真右はキハダ(ミカンの仲間)の実で、熟すと黒っぽくなります。
アイヌ語ではこの実のことをシケレペと言い、
これもお茶に利用します。(うちは焼酎につけてお酒に・・・)
キハダは木の皮もお茶として利用。
以前食べたアイヌ料理ではこの実をスパイスとして使っていました。

この他にもドングリやクルミなどたくさんの落し物があり、
嵐の前とは森の表情も変わっていました。

2007年09月07日

エビとセミ

先日、とある水辺を歩いていて水面に何かが浮かんでいるのを見つけました。
命を終えようとしているコエゾゼミでした。
必死に足を動かしているけれど、もがけばもがくほど体は水中に沈んでいきます。

とっさに助けてあげようと思った瞬間、あわてて手を引っ込めました。
よく見ると、もがくセミにたくさんのエビが群がっています。
スジエビです。肉食性の彼らは、落ちてきたエサに敏感に反応して
集まってきたのでしょう。

水中の小さな生き物たちは、獲物が落ちてくるのを
待ち構えていたに違いありません。
当然ですがここでも生命の営みがあります。

コエゾゼミ.jpg

参考写真:羽化して間もないコエゾゼミ

2007年09月04日

なんてことだ・・・

ハナカジカ・フクドジョウ・スジエビ.jpg

1週間ほど前の昼下がりに、あるニホンザリガニ生息地へ行ってきた。
そこは2004年に生息を確認し、2005・2006年は状況確認をしていない。
そのため、ちょっと様子を見に入ってみた。
しかし、いくら探してもただの1匹も見つからない。
以前、高密度で生息していた場所なのに・・・。
その日は時間的余裕がなかったので1時間弱で調査を中止し、
僅かな期待を胸に本日改めて現地へ行ってきた。

結論から言うとニホンザリガニは見つけられなかった。
前回調査した場所から、最上流域まで完全踏査したのに。
見落としはあるだろうが、あれだけ探して見つからないとなると、
絶滅したのではないだろうか。
なんてことだ・・・。

現場の水温は調査開始点で15.1℃、最上流域で13.3℃とニホンザリガニの生息に全く問題は無い。
現場は鳥獣保護区に指定されており、付近には自然散策路も整備されている。
生息地の周辺には良好な落葉広葉樹林が広がり、
ニホンザリガニにとって住みよい環境だったはずだ。
上流域に農地や民家はなく、汚染物質が流入する可能性は低いと思われる。
また、この数年の間に開発行為もなかったはずだ。
生息地の見た目の環境も、2004年から特に変わったところは見られなかった。
何が原因なのか私には全くわからない。

本日の調査で確認したのはハナカジカ・フクドジョウ・スジエビのみだった。
2004年の時点でもハナカジカ・フクドジョウは今回と同じ程度確認していたが、
前回それほど多くなかったスジエビが今回は大量に見つかった。
これは何を意味するのか?

白いニホンザリガニ.jpg たくさんのニホンザリガニ.jpg

どうやら私の想像を超えてニホンザリガニは急速に姿を消しているようだ。
あまり考えたくはないが、このオホーツクの地から消滅する日が現実味を帯びてきた気がする。
無力な私にできることはあるのだろうか、と今悩んでいる。

写真上:本日の調査で確認したハナカジカ・フクドジョウ・スジエビ
写真下:かつてこの生息地にいた二ホンザリガニたち

2007年09月03日

人気者

数日前のコムケ湖畔でカブトムシと出遭った。
飛び去っていくところを走って追いかけ、
カシワの葉にとまったところを鷲づかみにした。
手にとってみて思わず笑った。
なんて小さな体なのだろう・・・。
そして角は短すぎる。
その姿に王様の風格は全く感じられなかった。

カブトムシ.jpg

国内産で最も人気のある昆虫は、たぶんこのカブトムシだろう。
特に男性の誰もが一度、この虫を愛したはずだ。
私も例外ではなくカブトムシは大好きな昆虫だった。
しかし、私が生まれ育ったオホーツクはもちろん、
北海道全域にカブトムシは本来生息していない。
幼い頃、教科書やテレビでしか見たことがなかったカブトムシ。
初めてその姿を見たのは、小学校の運動会だったように記憶している。
私が通っていた小学校の運動会には幾つかの出店があり、
そのうちのひとつでカブトムシとアメリカザリガニが売られていた。
当時の私は異常に興奮し、何度も何度も見入っていた。

そんなカブトムシなのだが、今や根釧地方を除いた北海道全域に分布している。
セイヨウオオマルハナバチやウチダザリガニやアライグマほど悪影響はないにせよ、
この虫の進入によって圧迫を受けている生物は確実に存在するだろう。
カブトムシがどんなに人気がある昆虫だとしても、
やっぱり北海道の大地には似合わないと私は思う。

幻想的

今日の知床は久しぶりに恵みの雨となりましたが、
知床五湖散策でご一緒させていただいたO様も
散策中は大降りにならずにほっと一息。
上空で風に流され刻一刻と表情をかえる雲が、かえって幻想的な湖を演出していて
お二人とも見とれていらっしゃいました。

知床三湖から望む連山.jpg

気温は日中でも18℃ほどで上着がないと寒いくらい。
そのせいか、エゾシカが遊歩道にたくさん出てきてくれました。

注目を浴びるシカ.jpg

ただ、この涼しさは明日には嘘のように・・・。
一転30℃超えの予報となっています。

2007年09月01日

携帯電話でも

最近の携帯電話のカメラ機能は素晴らしく、
写真撮影が下手だと周りの皆が認める私でも
ブログに載せても許されるくらいの写真は何とか撮ることができます。

昆虫や鳥、動物の視線の先に、世界はどんなふうに映っているのか・・・、
彼らの活き活きとした表情をおさめたい!!
と、そんな深いことは考えず、撮った写真です↓

えらい草多いなあ~(by ミカドフキバッタ)

知床って混んでるね~(by カラフトマス)

最近携帯カメラにちょっと嵌っています(今更ですが・・・)

網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2421 北海道網走市呼人159-123-B
TEL:0152-48-3556
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