雪虫

「暖かい×2」と思っていた今年の秋。
慌しく過しているうちに、気が付けばすでに平地にも紅葉の波が押し寄せていた。
昼から近くの林に入ってみると、ヤチダモやハルニレの葉が黄色に輝いていた。
紅葉といえば赤のイメージが強いが、
オホーツクの紅葉は圧倒的に黄色が多いように思う。
午前中は穏やかで暖かかったが、
林に入って少しすると、気温が下がり風が吹き始めた。
朝の天気予報通り、冬型の気圧配置に変わってきたのだろうか?
昨日まで湿地や藪で蚊がぷんぷん飛んでいたが、
今日は今年初めて雪虫を見た。

トドノネオオワタムシなんて名前は知らなくても、
雪虫は道産子の誰もが知る虫のひとつに違いない。
「雪虫が飛ぶともうじき雪が降る」
北海道で生まれ育った人にはお馴染みの言葉だろう。
幼い頃から毎年のようにこの言葉を耳にした。
それにしても今年の秋は暖かい。
今夜から冷え込み場所によっては雪も降るようだが、
やっぱり随分と暖かく私には感じられる。
例年なら濤沸湖にはオオハクチョウが来ているはずだが、
今のところ純白の姿は見当たらない。
私が子供の頃、雪虫が飛ぶ今頃が「1年で最も寒い!」と感じていた。
冬の寒さに体が慣れていないこの季節、
冬物の防寒着を着るにはちょっとためらうこの季節。
雪が降るまでのこの季節が、とにかく寒かった。
しかし・・・ここ数年、雪虫を見る季節に寒いと感じたことはあまり無い。




