ここが、自然への入り口

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2008年03月30日

キャンドルを灯して

ガイアナイトの語り部.jpg

ちょっと暗めのこのシチュエーション。
今日は「でんきを消してローソクの光の中で過ごしましょう」
という「ガイアナイト」が全道的に行われました。
北海道洞爺湖サミットを控え、環境のことを考えようという試みです。

網走のホテル、あばしり湖鶴雅リゾートさんでも19時よりでんきを落とし
キャンドルナイトの催しが行われました。
ホテルのロビーや廊下のあちらこちらに灯されたキャンドル。
やさしい明かりがあたりを包み込みます。
そんな中、自然堂も語り部として参加。
オホーツクの生き物たちと環境について、お客さんと一緒に考えました。

大阪から北海道へ来たばかりの頃は、ずいぶんと夜が暗いなぁと思ったものですが
全く問題はありません。夜はちょっと暗いほうがリラックスもできてよく眠れるんですよね(笑)。
たまにはこんな夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?

流氷キャンドル.jpg

写真上:ガイアナイトの語り部
写真下:流氷でつくったキャンドル

2008年03月29日

一年のはじまり

雪に包まれるフクジュソウ.jpg

寒暖を繰り返しつつも、山地の雪解けも随分と進みはじめている。
日のあたる斜面のフクジュソウも、着実に花開きはじめていた。
しかし昨日の降雪によって、せっかく開いた花も雪原に埋もれてしまった。
今日も網走では時折ちらちらと小雪が舞う天候で、
朝から低い気温のまま一日が終わった。

私にとってのフクジュソウは、春一番に咲く花というイメージが強い。
実際はフキノトウの方が早いのだが、
鮮やかな黄色い色のフクジュソウの方が、
幼い頃の私には印象深かったのだろう。
そして、この花が咲く頃から、私は自転車で濤沸湖に白鳥を見に行ったり、
周辺の野山へ小鳥や昆虫を探しに行ったりしていた。

アイヌの人たちにとっては、この花の開花は一年のはじまりを意味するそうだ。
私の感覚と似ているところがあり、
この話を聞いたと時は妙に嬉しく感じた覚えがある。

フクジュソウ(1989年).jpg オオアカゲラ(1989年).jpg
フクジュソウとオオアカゲラ(1989年4月5日撮影)

そんなフクジュソウも、私が住む網走周辺に生育しているもののほとんどが、
「キタミフクジュソウ」と聞いている。
この辺ではただのフクジュソウはほとんど無いようで、
子供の頃に撮った写真を見ても、
写っているのはどうも全てキタミフクジュソウのようだ。

枝を運ぶトビ.jpg

トビやカラスも子育ての準備に忙しそうに動いている。
鳥たちにとっても、また新しい一年がはじまりを迎えるようだ。

2008年03月27日

騙された

エゾリス.jpg

暖かい日がしばらく続き、春も本格化してきた。
と思うと、またぐぐっと寒くなる。
そして再び暖かい日がやって来る。
しかし、すぐにまた寒気に包まれる。
昨日は9℃もあったのに、今日の網走は久しぶりの真冬日だ。

昼間かなり暖かかった日でも、
日が落ちると同時に確実に冷え込んでくる。
日によっても時間によっても、着込む装備は大きく変わる。
いつものことだが、この時期の服装選びはなかなか難しい。

カケス.jpg

昼前に近くの林を歩いてきた。
林に入ってすぐに、ウグイスの囀りのような声が聞こえてきた。
かなり下手糞な声だが、ウグイスっぽく聞こえる。
「いよいよウグイスもやってきたか!」と思って、
声のする辺りを一生懸命に探してみた。
すると・・・カケスがいた。
よく見ると、そのカケスがウグイスっぽい声を発していた。
うむぅ・・・久々に騙された。

2つの季節

車を運転していたら、道路に飛び出してきた黒い影。
暖かくなり始め、動物たちも活発に動き始めています。
ちなみに今日飛び出してきたのはエゾリスでした。
そういえば冬はなかなか出会わなかったキタキツネも
ここ数日よく見かけます。
私たちガイドはシーズンもひと段落ですが、
動物たちは出産や子育てにこれから忙しい季節です。

ミズバショウ.jpg

網走は久々の真冬日で肌寒い1日でしたが、
雪解けから春へと例年より早いスピードで向かっているように感じます。
網走湖畔のミズバショウもご覧のとおりです。

それでも海では流氷が沿岸を漂っていたり
場所によっては接岸していたりと、まだまだ冬の景色も残っています。
今日ご案内したお客様も砕氷船おーろら号で
予想外(?)の流氷を砕く迫力を味わえ、大満足だったとおっしゃっていました。

春の始まりと冬の終わりを感じる日々。
嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り混じる季節です。

2008年03月22日

北へ向かう

ホオジロガモの雄.jpg

今日は東京で桜の開花宣言が出されたそうだが、
網走では最高気温が0.1℃にしかならず、
もう少しで真冬日というほどに気温が下がっていた。
厳冬期でもないのに北風が何時になく冷たく感じ、
春の訪れによって緩めた装備と体には少々きつかった。
そんな中で最後の「環境省ワシ類越冬個体調査」と、
個人的に続けている「海鳥調査」をやってきた。

体感的には寒い一日だったが、鳥たちの移動は確実に進んでいる。
湖の氷上で休むアオサギの数は倍増し、
海岸線を北方向へと飛翔するワシたちの姿などをよく目にした。
ホオジロガモが盛んにディプレイしている横では、
ヒドリガモの小さな群れが浮かんでいた。
気がつけばカモメの仲間も大幅に入れ替わりつつある。

キレンジャクの群れ.jpg

一通りの調査を終え自宅に戻って後片付けをしていると、
何処からともなく「ピリリリ・・・」と声が聞こえてくる。
作業をやめて周囲を見渡すと、
近所の植木にキレンジャクが群れていた。

<本日オホーツク圏で見聞きした鳥>
ヒメウ・アオサギ・ヒシクイ・オオハクチョウ・マガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・キンクロハジロ・スズガモ・クロガモ・ビロードキンクロ・シノリガモ・ホオジロガモ・ウミアイサ・カワアイサ・トビ・オジロワシ・オオワシ・ユリカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・シロカモメ・カモメ・ウミネコ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・キレンジャク・ツグミ・スズメ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ワタリガラス

写真上:ホオジロガモの雄
写真下:キレンジャクの群れ

2008年03月21日

無常

広い海に、春の訪れ。
海を埋め尽くしていた流氷は徐々に後退し、
青い海表面が次第に広がり始めています。

広い大地に、春の訪れ。
オホーツクでは暖かい日が続き、
フクジュソウが少しずつ顔を出し始めています。

フクジュソウ1.jpg

刻一刻と春へ向かう、オホーツク。
僅かな時間で、

フクジュソウ2.jpg 

花も咲きます。

2008年03月18日

雪解け

斜里岳とヒシクイ.jpg

今年の雪解けは一ヶ月近く早いという話を最近よく耳にする。
今日のオホーツクも4月上旬並の陽気となり、
融雪剤がまかれた畑では、
いち早く小麦の緑や土の黒が顔を出していた。
今月初旬頃からちらほらと舞い戻ったヒシクイも、
そろそろピークに達しつつあるようだ。
大地が顔を出したばかりの畑では、
そんなヒシクイたちの大きな群れが点在している。
さらなる北上に向けて、栄養補給に忙しそうだ。

このヒシクイにはいくつかの亜種があり、
網走周辺を中継地としているヒシクイは亜種ヒシクイである。
サロベツ原野に集まる亜種オオヒシクイは、
オホーツク圏では少数がコムケ湖を通過しているだけで、
網走周辺では滅多に見ることができない。
今日も群れの中からオオヒシクイを探してみたが、
やはり1羽も見つけることは出来なかった。

ヒシクイ.jpg 濤沸湖のアオサギ.jpg

16日から濤沸湖でワカサギの採卵が始まったそうだ。
湖の氷は徐々に開きはじめ、それに合わせてなのだろう、
南で冬を越したアオサギも数を増している。
沿岸を埋め尽くしていた一面の流氷原も、
ふと気付けば青い海面に氷塊が散らばる状態に変わっていた。

どうやらオホーツクの冬景色も、
いよいよ終わりを迎えることになりそうだ。

写真上:斜里岳と畑に群れるヒシクイ
写真下:ヒシクイと濤沸湖のアオサギ

自然生活(じねんせいかつ) vol.9

仕事終わりの一杯は居酒屋でもカフェでも
息を抜くための大切な時間。
だけど北海道に来てからは残念なことにその時間が少なくなりました。
その分普段からあちらこちらフィールドへ出て、
美味しい空気をたくさん味わっている私たち。
仕事の後にまで一杯やるとゼイタク過ぎかな?!

バイキング.jpg

昨夜は久しぶり(?)にワインを抜いてホテルで食事をしました。
網走冬のイベントを終えての打ち上げです。
洒落たバイキング形式の食事は、つまみちょびちょび派もがっつり派も満足顔。
ワインのせいで話にも熱がこもり、
最後はすっかり酔っ払ってしまいました(笑)。
都会の生活スタイルとは違うところもあるけれど、
遠いこの地でこんな風に、皆で“一杯”するのもいいものです。

がっつり派.jpg

2008年03月15日

早春の雨

エゾモモンガ.jpg

前回雨を見たのは何時だったろうか?
昨日からオホーツクでは雪ではなく雨が降った。
どうりで暖かいはずだ。
気象庁のホームページを見ると、
網走では一昨日の朝から氷点下になっていなかった。
しかし、暖かいとはいえ、この時期の雨に当たるのはちょっと辛い。
久しぶりにフィールドワークを休み、
溜まりまくった事務仕事を片付けることにした。

しかし・・・すぐに嫌になった。
私はフィールドワークをこよなく愛しているが、
椅子に座り、机に向かい、頭を使う作業は大嫌いだ。
数時間で疲労困憊になり、カメラを持って家を飛び出した。
幸い、雨はすでに上がっていた。

イスカ.jpg

家を飛び出して正解だった。
久しぶりにイスカに出会った!
雪面でマツの実を器用に開いて食べている姿を堪能することができた。
さらに、エゾモモンガまで姿を見せてくれた。
突然、私の目の前のハリギリに現れた!
つぶらな瞳が本当に愛くるしい。
日中に穴から出てくるとは、
モモンガの恋の季節も本格化しているようだ。

フキノトウ.jpg フクジュソウ.jpg

昨日からの雨のせいか、林の雪解けは一気に進んだ感じがする。
日の良く当たる斜面には、開きだしたフキノトウと、
地面から顔を覗かせたフクジュソウがあった。
これからオホーツクの春は徐々に加速していくに違いない。
一瞬一瞬を見逃さないように、
今年の春も決して気を抜くことはできない。

そして・・・自宅に戻り私は再び事務仕事を行なう。

2008年03月12日

午餐会

今日の網走は朝から抜けるような青空。
朝のうちに仕事を済ませ、昼から久しぶりに皆でワカサギ釣りに出かけました。
場所は網走湖。
風の強い日や厳寒期はまるで修行のようにツライ場合もありますが、
今日の陽射しはすっかり春。
上着がなくても長時間凍った湖の上で座っていられます。

満足顔.jpg

釣れた成果をその場で味わうため、
天ぷらセットとおにぎり持参で意気揚々と開始。
しかしなかなか調子が出ず、随分遅い昼食となりました。
だけど「ある程度釣れるまでは食べない!」と意地になって
頑張った甲斐があってこの表情です。
冬の観光シーズンも終盤。
忙しかった日々も過ぎ、ゆっくりと春に向かう時間を楽しみました。

釣れました!.jpg 今日の成果.jpg

2008年03月11日

春を前に

雄ジカのケンカ.jpg

雄ジカたちは秋の発情期、角をぶつけ合いケンカをする。
昨日フレペの滝をガイド中に目撃した雄ジカのケンカ。
春を前にして、このケンカの原因は何だったのでしょうか。
関西弁のやりとりは周りから見ればケンカをしているように見えることもあるそうです。
これもケンカに見えて、コミュニケーションをとっているだけかも・・・。
それでもゴツン、ゴツンと角をぶつける音に交じり、時折聞こえる彼らのうめき声が
そのケンカの本気度を表しているように感じました。
今年の知床は積雪も少ないため、鹿もこの時期にしては肉付きがよく
精気が溢れているようです。

ここ数日、気温は急激に上昇していますが、
網走から知床にかけて流氷は至る所で接岸しています。
真っ白な流氷原も双眼鏡で眺めれば、
そこにはいろいろな生き物を発見することができます。
写真の流氷原の真ん中にも元気に歩き回るキタキツネの姿が・・・。

この冬は生き物たちにとってどんな冬だったのでしょうか。

流氷原.jpg 流氷の上を歩くキツネ.jpg
  

雪面のムシ

フキノトウ.jpg

ここ数日の暖気によって、森の小川の凍りは融けて無くなり、
河岸の雪もみるみる減っていった。
雪解けの早かった場所では、まだしっかりと閉じてはいたけれど、
フキノトウが大地に顔を覗かせていた。
柳の芽についで、オホーツクに春の便りがまたひとつやってきた。

フキノトウが出てきた河岸の雪面をじっくりと眺めると、
セッケイムシ(クロカワゲラ科の1種)が無数に歩いていた。
気温が高くなったせいだろうか?
前回見たときよりも明らかに良い動きをしていた。
セッケイムシたちはどれも皆、
川の上流を目指して素早い動きで雪面を歩いていた。
そんな姿をのんびりと楽しんでいると、
ふと雪面に塵と見紛うような小さな生物がいることに気が付いた。
それはトビムシだった。

トビムシの1種.jpg トビムシの1種.jpg トビムシの1種.jpg

大きさは2~3㎜程度だろうか?
本当に小さなムシが雪面を歩きまわっていた。
よ~く目を凝らすと、あっちにもこっちにもトビムシはいた。
ひとつひとつ観察すると、
どうやら少なくとも3種類のトビムシがいるように見えた。

残念ながら私はこの分野の生物のことはよく知らない。
ちょっと調べてみると、トビムシは暖かくなると雪面に這い上がり、
藻類やバクテリアなどを食べているそうだ。
そしてトビムシはセッケイムシなどの餌になっているらしい。
う~む・・・どうやら相当に奥が深い世界のようだ。

一見すると何もないような雪面にも、
マクロな視点で眺めてみると確かな生態系がある。
まだまだオホーツクには私の知らない世界が溢れている。

帰り道、濤沸湖方向へ50羽程のヒシクイがV字に飛んでいた。
鳥達も着実に北へと移動を始めている。

2008年03月10日

あったか閉幕

2月2日から網走湖で行われていたイベント「あったか網走」も
昨日3月9日で閉幕しました。
「夜の湖上さんぽ&スターウォッチング」は
荒天の1日を除き期間中毎日実施しましたが、
最終日も素晴らしい星空が広がりました。

オリオン座.jpg

最後に記念撮影.jpg

雪のブロックを積み上げてつくった壁(1月30日のブログ「青空のもとで」で紹介)も
5月並みの陽気のせいで、写真のようにほぼ崩壊状態。
それでも、イベント期間中は風よけの役割を大いに果たし、大活躍してくれました。

-20℃のしばれる夜も、
スノーモービルが深い雪に埋もれ身動きが取れなくなった夜も、
吹雪で10メートルと歩くのがキツイ夜もありましたが、
多くの方から「楽しかった」と言っていただけたのが、一番の喜びでした。

たくさんのお客様に参加いただき、この場を借りて御礼申し上げます。
裏方でイベントを支えてくれた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

2008年03月09日

崩落

凍るフレペの滝.jpg

今日の網走の最高気温はなんとプラス12.3℃だった。
まるで春を思わせるような陽気のおかげで、
日中は薄いジャケット1枚で十分活動することができた。
この暖かさは昨日から始まったようで、
昨日久しぶりに足を運んだフレペの滝も、
散策すると多少汗ばむほどに暖かかった。
そして、その暖かさのために起きただろう、
衝撃的なシーンを目撃することとなった。

フレペを登るアイスクライマー.jpg 崩落直後のフレペの滝.jpg

私は昨日(8日)の昼過ぎからフレペの滝を散策していた。
暖かな日差しの下で、間近にクマゲラの採餌シーンを観察し、
のんびりと餌を食むエゾシカや、真白い知床連山の雄姿を楽しんだ。
滝を望む展望台に到着し凍る滝を眺めると、
欧米の方だろう2人のアイスクライマーがフレペの滝に張り付いていた。
この場所でアイスクライミングをしている人は初めて見たし、
今までにそんな話を聞いたことも無い。
そして展望台から海へと突き出す岬の先端にも、
クライマーの仲間だろう3名の外国人がいた。

それは14時50分頃の出来事だった。
「ガガーン!!」
突然、滝の氷の一部が一気に崩落した。
それはあまりにも突然で、一瞬だったため、
私も私の周りにいた人も皆、凍りついた。
言葉は悪いが、まるで「九死に一生スペシャル」をリアルに見たようだった。
幸い、氷塊はクライマーに牙をむくことなく2人は無事だった。
もしも真上に落ちたなら、きっと2人は即死だったに違いない・・・。

崩落後にクライマーは滝の危険性を認識したらしく、
クライミングを辞めて海岸へと降りていった。
そして、海岸線に沿って、流氷上を宇登呂方面へと歩き出した。

流氷上を歩くアイスクライマーたち.jpg

フレペの滝の氷は、その生成の過程によって、
氷の質はそれほど丈夫ではないと耳にしている。
私の親父も網走で長年アイスクライミングを行なっているが、
気温が上昇したこの時期に、
フレペの滝を登るなど「問題外だ!」とのことだった。

「脆い氷を登る危険と流氷上を歩く危険」
2人のクライマーとその仲間達は、
その危険性を知らなかったのだろうか?
そして、急激な気温の上昇に気付かなかったのだろうか?

ちなみに、昨日の宇登呂の最高気温は15時の4.4℃だった。
どうやら最も気温が高くなった、
ちょうどその時に崩落は起きたようだ。

2008年03月07日

銀の温もり

エゾノカワヤナギ.jpg

3月に入り、オホーツクは暖かくなってきた。
日中の気温が徐々にマイナスからプラスに転じつつある。
今日の網走の最高気温はプラス2.2℃だったし、
今朝の冷え込みも随分と緩かった。
連日の真冬日ともそろそろお別れらしい。
そんな朝、現場に向かう途中の河畔林が、
ちらほらと銀色の光を放っていることに気が付いた。

よく見ると、それは柳の芽だった。
銀色の毛がふっくらと空気を含み、玉のようになっていた。
現場へ急いでいたのだが、近くで見たくて車を降りた。

エゾヤナギ.jpg

柳に近寄るために河岸の雪原に突っ込むと、
そこはいつの間にか「かた雪」に変わっていた。
2~3歩雪に埋まらずに歩を進め、
5~6歩ずぼずぼと埋まりながら柳に近寄る。
ふと、小学校に登校する時に、
この雪の上を歩いたことを思い出した。
昔は体が軽かったせいだろうか?
どこまでも埋まることなく歩くことができた。

柳に近づき、銀の玉を触ってみた。
ふわふわと柔らかくとても気持ちが良かった。
どうやら今年も春はすぐそこまでやってきているようだ。
まだまだ海も大地も白く覆われているけれど・・・。

2008年03月06日

春のモノトーン

巨大つらら.jpg

3月に入りオホーツクでは、冷え込みが次第に和らいできました。
屋根のあちらこちらで巨大なつららが下がり、
ポタポタと融けた水滴が水たまりをつくります。
これは夜間に再び凍り滑るので注意!
すべてが白一色だった世界から少しずつ色が見え始めています。

道路からも雪が消えました.jpg

道路の雪が融けて見えるアスファルトの黒。
たっぷり積もった雪を少しでも早く無くすために畑にまいた融雪剤の黒。
そして泥だらけの車の黒…。
最初はこんなモノトーンから、草花が芽を出し樹木が芽吹いて彩りを加えていきます。
かすかな春の兆しを感じて、知床でもヒグマがそろそろ冬眠から目覚める頃でしょうか。

そんな中、流氷はオホーツクに留まらず釧路にまで達し、
本日5年ぶりに釧路でも流氷初日が発表されました。
白い流氷もまだまだ楽しめます。


2008年03月03日

白い大陸

能取岬から見た白い大陸.jpg

オホーツク海の流氷は「3月上旬に最も発達する」と言われている。
ここ数年の流氷は、残念ながらこの時期には減少していた。
今年も先月末の低気圧前には、「もはや海明けか?」と思うほど、
広く青黒い海面が広がってしまった。
しかし、あの暴力的な風の力のおかげで?
低気圧が過ぎ去った後のオホーツク海は、
びっしりと流氷に埋め尽くされている。
それはまるで白い大陸ができたようだ。
青い空の下に広がる白い流氷原は、幼い頃から見続けてきたが、
いつ見ても何度見ても全く飽きることは無い。
今、オホーツクの流氷は見頃を迎えている!

開氷面に群がるシノリガモ.jpg

海面がびっしりと氷塊に埋め尽くされたため、
海鳥たちのほとんどが居場所を失っている。
僅かに残る水面には、
ヒメウやシノリガモなどの海鳥が集中していた。
そして、近くの氷塊の上には、
オジロワシの成鳥がじっくりと狩りのチャンスを伺っていた。

写真上:能取岬から見た白い大陸
写真下:開氷面に群がるシノリガモ

2008年03月02日

たまには・・・

観光で訪れる方の気分を味わってみようと、
冬のオホーツク観光では外せない「2つの乗り物」を体験してみました。

流氷ノロッコ号.jpg ダルマストーブ.jpg

まずは、列車「流氷ノロッコ号」。
網走駅を10:25に出発。
車内では、オホーツクの自然や歴史について
ガイドさんの生アナウンスもあり、楽しませてくれます。
一度やってみたかったのが、するめいかを買って
ダルマストーブ(石炭ストーブ)で焼いて食べること。
MY餅を持参して焼いている方もいて、
皆さん準備がいいのに驚きました。
知床斜里駅に11:22到着。
のんびりと流氷見学&するめいかを堪能しました。

そして午後からは砕氷船「おーろら」へ乗船。
流氷がびっちりと埋め尽くしているせいでしょうか、
船は沖合いに出ることはなく、
常にもう一隻の船「おーろら2」を見ながら
ぐるぐると同じところを3~4周しました。
それでも、大きな流氷塊に乗り上げたり、
オオワシやオジロワシが目の前を飛んだりと、
時折歓声があがる場面もありました。

訪れる方の立場になって初めて見えてくるものがあり、
今日はよい勉強になりました。

おーろら2.jpg 流氷とオオワシ.jpg
 

2008年03月01日

見渡す限り、流氷。

流氷の海.jpg

見渡す限り、びっちりです。
今日から3月。
少しでも長くこの景色が続いてほしいものです。

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