ここが、自然への入り口

« 2008年03月 | トップページに戻る | 2008年05月 »

2008年04月27日

異例の早さ?

ミズナラの冬芽とムネスジノミゾウムシ.jpg

一昨日あたりからキタコブシの開花が始まっている。
すでに河畔のヤナギは黄緑色に染まり、
カツラの赤い新芽が新たに茶褐色の野山に彩りを添えていた。
オホーツクの木々も着実に春の姿へ変化しつつある。

色々な木々の冬芽~新芽を観察していると、
だいぶ大きくなったミズナラの冬芽の側に、
黒い小さな虫がいることに気がついた。
近寄ってよく観察すると、それは体長3㎜弱のゾウムシだった。
家に戻って図鑑で調べてみると、
幼虫はナラなどの若葉に潜る、
ムネスジノミゾウムシという種類だった。

エゾヤマザクラのつぼみ.jpg

エゾヤマザクラのつぼみが随分と膨らんでいた。
今年の開花は予想されている以上に、
随分と早くなるのかもしれない。
桜の花を見ると嬉しいのだが、
さすがにこれだけ早いと複雑な気持ちになってしまう。

2008年04月26日

網走湖クリーン作戦

クリーン作戦.jpg

ゴールデンウィーク初日の今日、「網走湖クリーン作戦」が行われました。
市民ボランティアや網走市の関係者などが参加して
ミズバショウ群生地をはじめ湖岸の国道沿いなどで一斉にゴミ拾い。
ぐんと気温の下がった朝方に比べて少し汗ばむような日差しの中、
みるみる間にゴミ袋がいっぱいになっていきます。
あちらこちらで木々や花々が美しい姿を見せてくれる季節。
景観を損なうモノが少しでも無くなれば・・・と思います。

本日知床では「知床横断道路(知床峠)」が開通。
当面は路面凍結のため夜間は通行止となりますが、
いよいよ観光シーズンの始まりです。

寒い朝

さえずるアオジ.jpg

昨日の冷たい雨のせいだろうか?
今朝の冷え込みは、春の暖かさに緩んだ体には少々厳しいものだった。
早朝、近所の林を歩いてみると、
柔らかい黒土に霜柱ができていた。
家に戻ってから気象台のホームページを確認すると、
北見では氷点下を記録したようだ。

そんな寒い朝でも、渡ってきたばかりのアオジたちは賑やかだ。
今朝はあちこちの枝先で盛んにさえずっていた。
オホーツクの樹木は、ようやく冬芽を開きはじめたところである。
林の中の見通しはよく、鮮やかな黄色い胸を張り、
ピンクの嘴を一杯に開いてさえずる、
アオジの姿をじっくりと堪能することが出来た。

滑空するエゾモモンガ.jpg

最近、エゾモモンガの動きがかなり激しくなっている。
明るいうちから動き出し、
あちこちから「ジッジコジッジコ・・・」と声が聞こえてくる。
きっと今が恋の絶頂期なのだろう。

2008年04月23日

ミズバショウの群落

網走湖畔のミズバショウ.jpg

網走湖畔のミズバショウが見頃を迎えています。
いつもは訪れる人も少ない場所ですが、
写真を撮る人、絵を描く人、じっくり眺める人etc.
皆さん思い思いにその優雅な姿を楽しんでいます。
場所によってはこれから見頃を迎えるので
しばらくは楽しめそうです。

全国的に暖かい(暑い?)日が続いていますが、
旭川で今日桜の開花が観測されました。
観測史上最も早い記録だそうです。
ここ数年のデータを見てみると
旭川の開花から1週間前後で網走も開花日をむかえています。
そうなるとGW前半に桜開花!?
今日札幌管区気象台から発表された網走の開花予想日は5月10日。
過去のデータと気象台の予想、どっちが当たるかちょっと楽しみ。
どっちも当たらないということもありますが・・・。
ちなみに網走の標本木はソメイヨシノではなくエゾヤマザクラです。

小清水原生花園で本日火入れが行われました。
「火入れ」については、2007年5月10日のブログ「焼け野原がよみがえる!?」をご覧ください。

火入れ後の原生花園.jpg

写真上:網走湖畔のミズバショウ
写真下:火入れ後の小清水原生花園

2008年04月19日

顔だしてます!

ナニワズ.jpg

いま森の中は急速に雪解けが進み、ますます散策が楽しみな季節になりました。
ほんのちょっと歩を進めると、シジュウカラなどの小さな野鳥たちが忙しく飛び回って巣作りの真っ最中。
遊歩道のすぐ脇などにも作っていたりします。
散策中にもし見つけた場合は、目の前での観察は避けて、
少し離れたところから双眼鏡で見るなどしてそっと見守ってあげてくださいね。

そして足元を見ればこちらも小さな植物たちが顔を出しています。
まだ背の高い樹木が葉を繁らせる前なので、林床までたっぷり光がとどきます。
訪れるたびに次から次へと芽を出していて、まるでもぐらたたきのよう?!
次はどんな顔に出会えるかワクワク!です。

エゾエンゴサク.jpg

写真上:ナニワズ
写真下:エゾエンゴサク

2008年04月18日

寝姿

フクジュソウとムツモンホソヒラタアブ属の1種.jpg

網走周辺ではフクジュソウの花がピークを迎えたようだ。
あちこちで輝くような黄色い花が咲き乱れている。
そして、その黄色い花の周りには、
アズマイチゲの白やエゾエンゴサクの淡い青色が添えられはじめた。
気温も上がり春の花がぐっと増えたせいだろう。
今日はフクジュソウの薄黄色の花粉を付けたハナアブをよく見かけた。

残雪が残るこの時期は、ハナバチなどの姿はまだまだ少ない。
フキノトウやフクジュソウなどの早春の花にとって、
小さなハエやハナアブの仲間は、
おそらく子孫を残すための重要なパートナーなのだろう。

朽木で眠るコクワガタ.jpg

春の匂いを探りながら林を歩いていると、
崩れかけた朽木の中に何やら黒い物体が埋まっているのを、
一緒に回っていた仲間が見つけてくれた。
近寄ってよく見ると、立派なコクワガタの雄だった。
どういう理由で朽木が崩れたのかはわからないが、
きっとこの状態で厳冬期を乗り切ったのだろう。

しばらく寝姿を見させてもらったあと、
上に枯れた樹皮をそっと被せて、私は今日の活動を終えた。

2008年04月15日

早い春、遅い春。

森の中で今年初ものを発見!
ギョウジャニンニクです。(2007年5月19日のブログもご覧ください)
まだまだ小さいですが、見ているだけで醤油漬けや卵とじなど
これから訪れる山菜採りシーズンに妄想が膨らみます。
今年も採りすぎないように気をつけねば。

ギョウジャニンニク.jpg


昨日、網走地方気象台より今年の海明けは4月6日と発表がありました。
海明けは、流氷が戻らないことを見て前にさかのぼって宣言されます。
今年は流氷の当たり年で、平年より13日、昨年より30日遅い海明けとなりました。
網走では早速毛ガニやホッキ漁が解禁となり、
漁師さんにとっては遅い春の訪れです。
ちなみに、知床のある斜里町では、まだ流氷が沖合いに漂っていて
漁に出れないと漁師さんも気をもんでいるようです。

私たちのように流氷に1日でも長くいてもらいたいと望む気持ちと、
生活がありあまり長くいてもらっては困るという漁師さんの気持ち。
難しいところですね。

闇の中で

エゾサンショウウオの産卵.jpg

夜の森は昼とは全く別の顔を見せてくれる。
フクジュソウの花は閉じ、エゾシカの動きが活発になる。
上空を舞うヤマシギの声が近寄っては遠ざかり、
時折フクロウの声も何処かから聞こえてくる。
姿は見えなくても、
生き物たちの気配を十分感じることができる。

平地の雪は完全と言っていいほどに消えて無くなったが、
森の中や日の当たらないような所では、
まだまだ多くの雪が残っている。
森の谷間を縫うように流れる小さな沢は、
周辺から集まった雪解け水によって水量が増えている。
そして増水によって沢から溢れ出た流れが、
谷間を広く湿地へと変化させている。

エゾサンショウウオの産卵.jpg

昨夜も森を歩いてきた。
そして、ようやく目的の営みを観察することができた。

2008年04月13日

空高く

さえずるヒバリ.jpg

ここ数日、一斉海岸調査2008のために網走の海岸を歩いている。
昨日は寒く辛い雪の降る中で実施したが、
今日は澄み切った青空の下、気持ちよく調査を行なうことができた。

今日歩いた海岸沿いの草原には、
この地ではなかなか出会えないシロチドリがいた。
草原の草の間を、つがいと思われる2羽が行動を共にしていた。

ふと足元の砂地を見てみると、
小さなシロヨモギの葉がちらほらと顔を出していた。
朝露なのだろうか?
葉の表面には大粒の水滴が残っていた。

シロヨモギ.jpg シロチドリ.jpg

先月末からさえずりはじめたヒバリたちも、
今日はあっちでもこっちでも空高く舞い上がり、
賑やかに大きな声で鳴き続けていた。

戻り雪

本州では桜が舞い散る頃。
TVでは春らしい映像が連日流れていますが、
網走の昨日の最高気温は0.6℃。
先日より網走を少し離れていましたが、
戻ってきてびっくり!
途中、峠では路面も凍結していて、まだ冬の世界でした。
そしてウチの前のトドマツはこんな感じに・・・。

トドマツの雪.jpg

2008年04月09日

温む水溜り

エゾアカガエル.jpg

森へ入ると道を残雪がまだ厚く覆っていた。
つぼ足ではズボズボと埋まり歩き難い。
しかし、南向きの日のよく当たる斜面の雪は完全に消えていて、
あちこちから黄色いフクジュソウの花が顔を出していた。
途中に、いつ見ても枯れることのない水溜りを覗き込むと、
エゾアカガエルが水面から顔を出していた。

そして水溜りをよく見渡すと、エゾアカガエルの卵がふたつあった。
この水溜りは幼い頃にカエル捕りをした思い出の場所だ。
そして毎春、一番最初に卵を確認する場所でもある。
ここは日当たりの良い場所にあるため、
たぶんこの辺では何処よりも早く水温が上がるのだろう。

エゾアカガエルの卵塊.jpg エゾハルゼミの死骸.jpg

ところで2/18の記事で紹介したエゾハルゼミを憶えているだろうか?
今日、同じ場所を覗いてみると、
前回見たときと全く同じ状態で残っていた。
これはいつまで続くのか?
面白そうなので、今後も観察していこうと思う。

2008年04月08日

残氷

流氷にとまるオオセグロカモメ.jpg

つい先日までびっしりとオホーツクの海面を覆っていた流氷も、
ここ数日の南風によって急速に姿を消しつつある。
いよいよ流氷の季節も終わりを迎えることになりそうだ。
海岸に残された氷塊をじっくりと眺めてみた。

接岸した日が多かったため
今年の流氷はとても良い状態に見えたが、
オホーツク海全体の流氷の量は、
決して多いものではなかったようだ。

ポーランド科学アカデミーとアメリカ航空宇宙局(NASA)の研究グループが、
北極海の氷消失がこのままの勢いで進んだ場合、
5年後の夏には完全に氷が消滅すると公表している。
来年のオホーツク海の流氷は、
私たちに一体どんな姿を見せてくれるのだろう・・・。

融ける流氷.jpg

2008年04月06日

それぞれの春

森の中は雪解けが進み、先日の大雪がウソのようです。
春の雪は一気に解けて湿地に近い遊歩道が水びたし。
そんな中、あたたかい日差しに誘われてかエゾアカガエルの
声が響いています。

雪解けの森.jpg

だけどほんの5分ほど車で移動すると・・・

こんな景色が広がっています。
スノーシュー無しでは埋もれるくらい。

春の雪景色.jpg

今日沖縄では27℃まで気温が上がり、「海開き」したそうです。
同じ国だと思えませんが、これが季節の移ろいを感じられる
日本のいいところですね。
桜前線がオホーツクにたどり着くのはまだまだ先ですが
春を感じる出来事は日一日と増えています。

2008年04月03日

舐め続ける

エゾリスの道.jpg

先日のドカ雪はなかなか凄かった。
朝から晩まで非常に強い風が吹き荒れ、
珍しく一日中家に閉じこもっていた。
この地域では、春のはじめに一度くらいは吹雪くので、
個人的にはさほど驚きはしなかった。
しかし、テレビで見た根室方面の映像には少なからずショックを感じた。
台風が年々勢力を増すように、
暴風雪の威力も年々強烈になっているのだろうか?

今日は昼から林の中を歩いたが、
随所に吹き溜まりができ、歩き難くなっていた。
変わりにエゾリスの足跡がとても見やすくなっていた。

樹液を舐めるエゾリス.jpg

林を奥へと進んでいくと、同じ場所で動かない1頭のエゾリスに出会った。
よく見るとイタヤカエデから染み出る樹液を懸命に舐めていた。
夢中になっていたのだろうか?
近づく私を全く構わない様子でしばらく舐め続けていた。

「一斉海岸調査2008」のご案内

2006年2月、知床半島を中心としたオホーツク沿岸に、
重油に汚染された5千羽を越える海鳥の死体が漂着しました。
この惨事を受け、全道から多くのボランティアが集まり、
稚内から根釧地方にかけての海岸一斉調査が行なわれました。
多くの方の尽力により、様々な情報が得られましたが、
残念ながら原因究明にはいたっていません。

この海岸調査は体制と方法を変えて昨年も実施しました。
そして連絡が遅くなりましたが今年も行ないます。

今年の調査は、すでに4月1日からはじまっており、
4月15日までの15日間としています。
この調査の詳細については、お手数ですが、
「日本野鳥の会オホーツク支部ホームページ」より、
【一斉海岸調査2008】をご確認下さい。

【日本野鳥の会オホーツク支部】
http://www.wbsj-okhotsk.org/

重油に包まれたエトロフウミスズメ.jpg
重油に包まれたエトロフウミスズメ(2006年3月1日:斜里町峰浜)

2006年のような緊急時の場合はもちろんですが、
「通常の海岸がどのような状態なのか?」
しっかりとデータを残しておくことはとても重要です。
皆様には是非とも【一斉海岸調査2008】をご一読していただき、
調査へのご協力をよろしくお願いいたします。

2008年04月02日

ウソじゃない

降り積もった雪とエゾシカ.jpg

昨日、4月1日はエイプリルフール。
エゾシカも「この時期にウソでしょ・・・」と言いたくなる
4月としては記録的な1日70cmの積雪が知床を襲いました。
今日は網走から知床まで車で走りましたが、
吹き溜まりにハンドルを取られ、久々に運転に気を遣いました。

今回の嵐は強い北風が吹いたため、
陸と沖を行ったり来たりしていた流氷も再び沿岸に押し寄せ、
重なり合って山のようになっているところもありました。
4月とは思えない、ウソのような景色。

強引ですが、今日「ウソ」という名前の鳥を見ました。
ウソ(亜種ウソ)は、顔黒で喉から頬がピンクのカワイイ鳥ですが、
そんなに珍しい鳥というわけではありません。
でも今日は小群の中に一羽だけちょっと違う個体が・・・。
喉から頬だけでなく、腹まで赤い。


ベニバラウソ.jpg

亜種ベニバラウソ。(写真右)
遠かったので写真がイマイチですが、
こちらはオホーツクではごく稀にしか見られないようです。


2008年04月01日

ツアー紹介ページを更新しました。

2008年春~秋のツアーをアップしました!
今年からの新メニューもありますのでぜひご覧ください。

なお8月以降にスタートする網走の新メニュー「能取の滝めぐりツアー」、
「サケマスウォッチング~カヌーでサケの遡上を観察~」の詳細は
6月頃アップ予定です。詳しくはお問い合わせください。
※現在実施中の冬メニューはTOPページ右下のバナー
「冬のアクティビティガイド」をご覧ください。


網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2421 網走市呼人156-5-201
TEL:0152-48-3556
info@jinendo.net

オホーツク自然堂
HOME
自然堂のココロ
ガイド紹介
東オホーツクとは
ツアー紹介
お問い合わせ

今夏オススメの
自然体験プログラム

【網走にお泊りの方に】
網走発!早朝さんぽ

野鳥や植物のエネルギーが満ち溢れる朝の森。自然ガイドと一緒に朝食前の散歩に出かけましょう。

詳しくはこちら
【6・7月のおすすめ】
ワッカ原生花園ガイドツアー

オホーツク海に面した海岸砂丘に広がるお花畑。ハマナスやエゾスカシユリ、ヒオウギアヤメなどさまざまな花の移ろいを楽しめます。ただ歩くだけではわからない原生花園の奥深い魅力を自然ガイドがご案内します。

詳しくはこちら
【知床を満喫】
知床五湖トレッキング

世界自然遺産・知床の魅力がギュっと凝縮された知床五湖。のんびりと歩いて、知床の自然を感じましょう。

詳しくはこちら

網走・知床ガイド日誌
バックナンバー