ここが、自然への入り口

« 2008年05月 | トップページに戻る | 2008年07月 »

2008年06月25日

知床の今

今日は朝から知床でガイド。
ウトロの街を抜け、車を走らせていると・・・。
海のほうをしきりに気にしながら国道を歩くガイド仲間の姿。。。ムムッ。
前を走る乗用車やバスが急停車。。。ムムムムムッ。
これは間違いないと車を停めて海岸のほうを双眼鏡で見てみると・・・。
やはりいました!

080625a.jpg

かにやの看板が目に付きますが、
写真左側の黒い物体わかりますでしょうか。
そうです、ヒグマです。

下の写真は知床五湖の2湖付近で撮影しましたが、
ヒグマがミズバショウを食べた痕跡です。
今日も知床五湖は1・2湖のみの開放で、
3~5湖はヒグマ出没のため閉鎖となっています。

080625b.jpg

巣立ち雛

昨日、小清水とワッカの2つの原生花園を歩きました。
小清水原生花園ではエゾスカシユリやハマナスが見頃で
エゾキスゲもそろそろいい感じになってきました。
ワッカ原生花園はハマヒルガオやハマナスなどが見頃で、
エゾカンゾウやエゾチドリも咲き始めました。
低温でぐずついた天気が1週間近く続いていますが、
そんな中でも植物はしっかりと花を咲かせています。

ウミミドリ.jpg

原生花園ではノビタキの巣立ち雛が
「ジッ、ジッ・・・」と餌をねだり声をあげていました。
少なくとも5羽の雛たちにお父さんもお母さんも休まず、
手分けして餌を運んでいます。
「五つ子ちゃん(?)子育て奮闘記」、しばらく見守りたいと思います。

ノビタキ雄.jpg ノビタキの雛.jpg

写真上:ウミミドリ
写真下:左/ノビタキ(雄) 右/ノビタキの雛

2008年06月22日

雨後

しとしと雨の続く森では緑色がきれいに洗われて
曇りがちなこころをやさしく和ませてくれます。

どんよりしたお天気の日も見方を変えると違った表情。
たとえば・・・

たっぷりと雨のしみ込んだ地面からにょきにょきと生えてます。
森のあっちにもこっちにも。
「トクサ」という植物です。砥ぐ草と書いて砥草。
その名の通り研磨に使います。

トクサ.jpg

おなじみのつくし(スギナ)も同じ仲間です。
このおもしろい姿から庭で栽培したり、鉢植えにすることもあります。
ちなみに我が家でもベランダに一鉢。

美しいモノからおもしろくて不思議なモノまで。
森を歩く度にその奥深さを感じます。

2008年06月17日

カンカイ

海霧.jpg

今日の網走は15℃くらいまで気温が上がり、
ここ数日の寒さに慣れた体には暖かく感じました。
海からの霧で、網走の街はご覧のとおりの1日でした。
せっかくなので海を見に網走港へ行ってみると・・・。

釣りを楽しむ人たち.jpg コマイ.jpg
 
たくさんの地元のおじいちゃん(おじさん?)たちが釣りをしていました。
何が釣れるのか聞いてみると、

「カンカイだー」。

カンカイ(寒海)というのは、コマイ(氷下魚、タラ目タラ科)のことで
かたく干した乾物をはじめ、北海道ではスーパーなどでも
よく目にするポピュラーな魚です。
今日釣れていたのは大きさにして15cmほど。
淡白なので2日ほど干してから焼いて食べると美味。
マヨネーズに七味唐辛子、醤油をつけて・・・。
お酒を飲む人にはたまりませんね。

2008年06月16日

不安定

葉を切るルリオトシブミ.jpg 葉を巻くルリオトシブミ.jpg

ここ数日のオホーツクは寒い!
最高気温が10℃を少し越えるほどで、季節が一月以上戻った気分だ。
5月以降、不安定な気候が続いてるように思うのだが、
その影響なのか?
今年は夏鳥の状況が随分と悪い気がしている。
昨日は今年初めてメボソムシクイの声を聞いたのだが、
例年より2週間ほども遅い確認である。
オオルリの声もあまり聞こえてこない。
一方でスズメやムクドリなどの留鳥組は、
すでに一回目の巣立ちを終えている。
ちょうど今、親に餌をねだる愛らしい巣立ち雛の姿をよく目にしている。

クリンソウの群落.jpg

不安定な気温の中でも、野生の生き物たちは懸命に生きている。
オオイタドリの葉の上ではルリオトシブミが葉を切り、
その葉を巻いて幼虫が育つゆりかごを作っていた。
沢沿いの草の上ではモイワサナエが羽化していた。
森の奥の湿地に行ってみると、
クリンソウの群落が見頃を向かえていた。

そして、周囲では今年生まれのエゾハルゼミの声が響く中、
あの死骸はまだカラマツの幹に張り付いていた。

まだあるエゾハルゼミの死骸.jpg

2008年06月13日

美の陰に

ここ数日オホーツクでは不安定な天気が続いています。
気温は日中でも10℃ほどにしか上がらず、
フリースの上にウインドブレーカーが必要なほど。
それでもワッカ原生花園ではエゾカンゾウやエゾスカシユリも咲き始めました。

花びらが散った跡.jpg

原生花園は人の手で植えられたものでないが故、
「訪れる時期が難しい」とよく言われますが、
目当ての花が終わってしまっていても大丈夫。
時期を過ぎた花にはちがった楽しみ方も・・・。
写真はある植物の花びらが散ったあと。
よく見るとこれはこれで『美』だと思いませんか。
いつも花びらに隠れている部分もこうやって見ると新鮮な感じ。

除去作業.jpg

そして花をキレイに見ていただくため、地元ではこんな活動もしています。
原生花園で在来の植物の中に混じって数多く見られる外来植物。
そのままにしておくと繁殖力旺盛な外来植物によって、
現在見られる多様な種類がどんどん減ってしまう可能性があります。
そこで地元常呂高校や関係者、ボランティアなどが
定期的に除去作業を行っています。
美しい花の陰にはいろいろなモノが隠れているのですね。

2008年06月12日

今日は晴れ、昨日は・・・。

バイケイソウ.jpg ミズキ.jpg

朝から天気がよかったので、網走湖畔・呼人半島の森を歩きました。
エゾハルゼミの賑やかな声を浴びながら、迫り来る無数の蚊との戦い。
森では足もとに咲く花は少しずつ目立たなくなりますが、
目線の高さや見上げた先にはたくさんの花が咲いていて
心を和ませてくれます。

昨日は竜巻注意報が発令されたり、ひょうが降ったりと
不安定な天気でした。ガイドで1日知床にいましたが、
めまぐるしく状況は変わりました。

雷雨→晴れ→曇り→晴れ→曇り→雷→雨・・・
知床五湖1・2湖をガイドする間にも、
風で湖面に波が立っていたかと思えば、
突然風が止み、湖に知床連山が映る絶景・・・。
そうかと思えばあっという間に雲が押し寄せ、連山が全く見えなくなる・・・。

固定カメラで撮影した映像を早送りで見ているかのようにめまぐるしく変わる風景。
知床の自然の厳しさや美しさが短時間で感じられ、
「何か得した気分ね」とお客様は喜んでおられました。

それでもこの時期のひょうは、植えたばかりの作物に大きな被害を与え、
近郊の農家の方はたいへんな状況だったようです。

2008年06月09日

花ときどき虫

オホーツクではここ数日ですっかり初夏らしい気候になりました。
カッコウの声があちこちから聴こえ初夏ムードを盛り上げます。
本州などでは梅雨入りしたようですが、
昔ムチウチを患った私には梅雨はつらい季節でした。
こちらで暮らすようになり、今は北海道のよさを
一段と実感できる時期でもあります!

小清水原生花園では、ヒオウギアヤメが咲き始めました。
まだつぼみもたくさんあり、来週あたり一面のお花畑が見られそうです。

ヒオウギアヤメ.jpg

原生花園では色とりどりの花がこれから8月上旬ころまで
つぎつぎに顔を見せてくれますが、
気温も上がり花々が咲き始めたということは・・・
そこに集まる虫の数も劇的に増えるということ。

キレイな花をじっくりと見てみると、苦手な方はギョッとするほど
虫がたくさん集まってきます。
だけど虫たちだってカラフルさは花に負けていません。
中にはこんなモードな柄をしたものも。

アカスジカメムシ.jpg

名前を知らなくても、その不思議な色合いを見るだけでも
今までの虫に対する偏見?を払拭できそうな気が・・・しませんか。
(名前を知りたい方はポインターを写真に合わせてくださいね)

2008年06月08日

かぶれる

コムクドリ.jpg

6月に入り1週間が経過した。
寒かった日々の記憶がようやく薄れはじめ、
少なく感じていた鳥たちの声も賑やかになってきた。
エゾハルゼミの声もうるさく感じられるほどになり、
虫や花の種類も数も急激に増えている。
連日、旬の生き物たちに出会うため、フィールドを駆け回っている。

話は変わるが、4年前の夏に私はツタウルシの汁を自分の左腕に塗ったことがある。
「かぶれる」とはどんなものかが知りたくてやったのだが、
その後の約一ヶ月間、地獄の日々を過した。
本当に馬鹿なことをしたと、今でも後悔している辛い思い出だ・・・。

ツタウルシ.jpg

前回の私の記事で掲載したサルメンエビネは、
見渡す限りのツタウルシの海の中に点在していた。
あの日はその海の中に身を沈め、
ツタウルシを掻き分けながら夢中で写真を撮っていた。
明らかに危険な雰囲気が漂っていたが、
なかなか出会えない光景に、
自分の好奇心を止める事はできなかった。

そして・・・やっぱりかぶれてしまった。
数日前から右腕などに水泡と炎症が出はじめて、
残念ながらそれが徐々に広がりつつある。
明日、久しぶりに病院に行こうと思う。

2008年06月04日

爽やかな季節

センダイハギとワッカネイチャーセンター.jpg

日中19.4℃まで気温があがり、
オホーツクもようやく春から初夏へ移ってきました。
ワッカ原生花園ではこれからセンダイハギが見頃です。
ハマエンドウやヒメイズイ、エゾツルキンバイなども咲き、
少しずつですが彩りが増してきました。
原生花園の花情報は随時ブログで紹介していきますのでお楽しみに。

網走湖でカヌー.jpg

今日は朝から網走湖でカヌー。
つい先日まではフリースが必要なほど寒く
カヌーに乗ろうという気持ちになりませんでしたが、
今日は本当に気持ちよかったー。
冬の北海道が好きな私ですが、
爽やかな初夏もやっぱり好きです。


2008年06月02日

ご無沙汰です

サルメンエビネ.jpg

色々と慌しく動き回っているうちに、気がつけばもう6月になってしまった。
ブログからも一ヶ月近く離れてしまい、
随分とご無沙汰してしまった・・・。
決して自然堂をクビになったわけでも、引退したわけでもないので、
もし私のブログを楽しみにしていた方が居られれば、ご安心ください。

それにしても忙しい5月だった。
いつもこの時期から秋までの半年ほど、ひたすらフィールドに出続けるのだが、
今年は色々な事情が重なり、特にハードに動き回っていた。
そのおかげか、苦労も多かった分、
素晴らしい出会いもいつになく多かった。

ヘラシギ.jpg

鳥では地面のアリの巣を襲うクマゲラや、
ヤマゲラの交尾などを観察することができた。
珍しいところでは、囀りながら移動するカラフトムシクイと、
樹冠で囀りつづけるカラアカハラ(オホーツク圏ではないが・・・)も見ることができた。
ある干潟では昨年に引き続き、ヘラシギとヨーロッパトウネンも堪能できた。

植物ではいつもお世話になっている方のご好意で、
ベニバナヤマシャクヤクやサルメンエビネを見ることができた。

今月もフィールドワークに明け暮れる。
きっと、また素晴らしい出会いが待っているに違いない。
そんな素晴らしい出会いがあり次第、
出来るだけブログで紹介していきたいと思う。

2008年06月01日

可憐な花

エゾノコリンゴ.jpg

今朝も肌寒い気温が続き低温注意報が出るほど。
それでも季節は確実に進み、エゾノコリンゴの花が咲き始めました。
これから原生花園などでも見られる可憐な花です。
リンゴといっても秋に成るのはほんとに小さな実。
青空に白色の花びらが映えて、思わず寒さも忘れてしまいます。

昨日、今日とNHKさんの収録がありました。
6月14日(土)午前7時30分~「おはよう北海道」の中で
網走の呼人半島が取り上げられます。
私たちも出演しています。
道内のみの放送ですが、ぜひご覧ください。

撮影風景.jpg

網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2421 網走市呼人156-5-201
TEL:0152-48-3556
info@jinendo.net

オホーツク自然堂
HOME
自然堂のココロ
ガイド紹介
東オホーツクとは
ツアー紹介
お問い合わせ

今夏オススメの
自然体験プログラム

【網走にお泊りの方に】
網走発!早朝さんぽ

野鳥や植物のエネルギーが満ち溢れる朝の森。自然ガイドと一緒に朝食前の散歩に出かけましょう。

詳しくはこちら
【6・7月のおすすめ】
ワッカ原生花園ガイドツアー

オホーツク海に面した海岸砂丘に広がるお花畑。ハマナスやエゾスカシユリ、ヒオウギアヤメなどさまざまな花の移ろいを楽しめます。ただ歩くだけではわからない原生花園の奥深い魅力を自然ガイドがご案内します。

詳しくはこちら
【知床を満喫】
知床五湖トレッキング

世界自然遺産・知床の魅力がギュっと凝縮された知床五湖。のんびりと歩いて、知床の自然を感じましょう。

詳しくはこちら

網走・知床ガイド日誌
バックナンバー