ここが、自然への入り口

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2008年08月31日

ランの森

ミヤマウズラ.jpg

8月が終わろうとしている。
学生の多くは夏休み最後の一日を様々な思いで過したことだろう。
北国の学校では冬休みが長いため、
夏休みはお盆を過ぎた頃には終わってしまう。
そのせいか、網走で生まれ育った私には、
8月最終日には特に記憶に残るような思い出がない。

そんな今日は、今年の7月から通っていたあるトドマツ林へ行ってきた。
そこは偶然見つけたラン科植物の多い場所だ。
植物には無知な私でも、
狭い範囲で7種類を確認することができた。
最初に見つけたのはクモキリソウとホザキイチヨウラン。
この時にキンセイランの蕾を見つけることができた。

このトドマツ林は深いササを漕がなければ行けない場所で、
最初はキンセイランの花を見るだけのつもりだったのだが、
キンセイランが咲く頃を見計らってトドマツ林へ入ってみると、
ヒメミヤマウズラの蕾を見つけてしまった。
そのヒメミヤマウズラが咲く頃を見計らってトドマツ林へ行くと、
今度はミヤマモジズリの蕾とミヤマウズラの伸び始めを見つけた。
次にこの2種が咲く頃を見計らってトドマツ林へ行ったのだが、
ミヤマモジズリは綺麗に咲いていたが、ミヤマウズラはまだ蕾だった。
そして、今日ようやくミヤマウズラの花を見ることができた。

トドマツ林で見たラン.jpg

少ない時間をやりくりして見たランはどれも本当に美しかった。
ラン科植物はよく盗掘に遭ってしまうようだが、
野の植物は野にあるからこそ美しい。
時期を読み、苦労してその場所へ足を運ぶからこそ、
見つけた時の感動は忘れられないものとなる。

今年のラン観察はこれで終わりにしようと思う。
来年以降、トラキチランとカイサカネランに出逢えることを胸に秘め、
可能な限り森歩きをしてみたい。

2008年08月29日

私の懸念

網走湖でアカメイトトンボを探す私.jpg

お盆を過ぎたらオホーツクに秋がやってくる。
しかし、今年ほど秋の訪れが早い年も今までにないような気がする。
冷え込みはようやく落ち着いた感じだが、
つい先日まで冬の始まりを感じさせるようだった。
7月までの低温、ほんの数日の夏、早まる秋。

そんな中で、最近とても残念なニュースを耳にした。
それは「網走川水系でウチダザリガニ確認」というものだ。
美幌博物館の調査で今年の5月に確認され、
今月2度の駆除が行なわれた際には、
1000匹を越えるウチダザリガニが捕獲されたという。

これまで私が知っているオホーツク圏内の生息地は、
斜里川、常呂川、仁頃川、武利川の4箇所だった。
網走川は大きな水系なので、
きっと何処かに侵入しているだろうとは思っていたが、
実際に確認されたことを知るとショックだ。

和琴半島のウチダザリガニ.jpg

このウチダザリガニが今後分布域を広げていった場合、
網走川の水系にどんな変化をもたらすのか?
もしも網走湖の水質に適応できて分布域を拡大した場合、
あまり考えたくはないが完全に駆除することは不可能だろう。
そうなってしまった場合、
きっと様々な問題を引き起こすような気がしている。

個人的に最も懸念しているのはウチダザリガニの食害だ。
湖に侵入し万が一爆発的に増えた場合、
間違いなく貝類や水草が大幅に減少すると思われる。
その時、網走湖のシジミやワカサギ、シラウオはどうなるのだろう?
そして、私の好きな網走湖の生物にどんな変化をもたらすのだろう?

写真上:網走湖でアカメイトトンボを探す私(2008年8月)
写真下:和琴半島のウチダザリガニ(2004年8月)

2008年08月28日

地元の魅力を知ってもらう

カヌー体験.jpg

道立網走高等技術専門学院には観光ビジネス科があります。
接客やパソコン、旅行業務などを学び、
観光をはじめ幅広い分野で活躍する人材を育成しています。
今期私は時間講師として網走の観光や自然に関する授業を担当しています。

今日は授業の一環として網走湖でカヌー体験をしました。
ほとんどの学生さんがカヌー初体験。
網走の自然を知る良い機会になったのではないかと思います。
10月には学生たちで企画した「オホーツク再発見バスツアー」を実施予定。
またブログでご紹介したいと思います。

2008年08月25日

残暑お見舞い申し上げます。

知床の空.jpg

オホーツクではここ数日涼しい(寒い?)日が続いています。
こちらでは「お盆が過ぎればもう秋だね」とよく言いますが、
本当に夏は終わってしまったんだなぁ・・・と思うような気温です。
本日網走の最低気温は13度でした。

原油高にも負けず?この夏もたくさんのレンタカーとすれ違いました。
最近はナビのせいなのか、「こんな裏道にまでレンタカーが・・・」ということも。
けれども、すれ違う車のほとんどが窓を閉めています。
日差しは強い北海道の夏。おそらく冷房をつけているのでしょう。
ついつい「もったいないな~」とつぶやいてしまいます。

こんなに爽やかな風がふいているのに!これを感じないとはもったいない・・・。
残暑のキビシイところでは、冷房なしに走るのはつらいと思いますが、ここは北海道。
外の空気を吸いながらだと、ただの移動もきっと違ってくるはず。
せっかくなので人工の風ではなくぜひ窓を開けて天然の風を感じてみてはいかがでしょうか?

2008年08月20日

久しぶりに

ヒグマ出没のため閉鎖が続いていた知床五湖の3~5湖ですが、
本日約2ヶ月ぶりに開放されました。
久々に五湖全周を歩きましたが、
今日は久しぶりなことが目白押しの1日でした。

五湖.jpg

まずは「ヒグマ」。
ここ1カ月ほど見ることがなかったのですが、
道路脇でアリ(?)を探しまわっていました。
そしてもう1つ久しぶりの出会いは、
「シマフクロウ」。
日中でしたが、数百メートル離れた上空を飛んでいました。
すぐに双眼鏡で追うと、はるか彼方の枯木に止まり、
すぐ近くの木にもう1羽止まっているのも確認できました。
望遠鏡を車に積み忘れたことを後悔しつつ、
幸運続きの1日に少し怖くなり、
網走までの帰り道はいつも以上に車の運転が慎重になりました。

ヒグマ.jpg

2008年08月18日

今年のお盆休みは・・・

お盆休みが終わり、今日から仕事という方も多いのではないでしょうか。
ここ最近は日中の気温が20℃くらいまでしか上らず、
35℃を超える本州から来られた皆様は北の夏を謳歌されていました。
原生花園では、赤く色づくハマナスの実が目立ちはじめました。

大空町のひまわり.jpg

網走から知床へ向かう道ではレンタカーやツーリングのバイクが多く、
海辺ではサケ科の魚カラフトマスを狙った釣り人の姿も
漁師さんが網をあげているこの時期は特に目立ちます。
毎年お盆休み中は網走も知床も大勢のお客様で賑わいますが、
知床五湖は例年に比べてお客様が少なく感じます。
混みあうはずの2湖展望台も昨日はご覧のとおり貸切状態。
原油高騰や北京オリンピックの影響でしょうか!?
そんな中、ガイドを付けて歩こうというお客様が増えていることはとても有り難く、
私たちもその期待に応えられるように頑張らねばと思います。

2湖展望台.jpg

写真上:女満別空港近くのひまわり畑
写真下:知床五湖の二湖展望台

2008年08月16日

秋の気配

濤沸湖.jpg

今年もお盆を過ぎて、短かった夏が終わろうとしている。
ここ数日、すっきりとしない天候が続いたせいもあるだろうが、
今日の網走の最高気温は20℃を下回った。
昼頃から青空が広がり、時々強い日差しが降り注いだが、
吹き抜ける風はとても涼しく、
秋の始まりを感じさせるものだった。

今年はエゾハルゼミの鳴声が随分と少なく感じていたが、
コエゾゼミの鳴声もまた随分と少なく感じている。
木の幹に残るセミの抜け殻も、今年はあまり見かけない。
これは私だけの感覚ではないようで、
道央方面の仲間も同様に感じているようだ。

他にもトンボやハナカミキリなども例年より明らかに少ない。
毎年沢山見られるマンシュウイトトンボも少ししか見られず、
アカメイトトンボは何度か探したが1頭も見つけられなかった・・・。
エゾニュウの花に集まる昆虫も淋しい限りで、
最も普通といえるヨツスジハナカミキリもほとんど見ていない。

カラフトキリギリス.jpg

昆虫も気候によって多い年もあれば少ない年もあるだろう。
単に今年が特に少ないだけで、
来年以降、いつも通りの状態に戻れば何も心配はないのだが・・・。

2008年08月13日

枯葉様

コテングコウモリ.jpg

今年は5月以降、ある生物の生息地調査のために、
沢を歩き回っている。
この夏は天候不良が続いたせいだろうか?
カやアブが例年より少ないように感じている。
でも、藪漕ぎばかりしているので、
体に付着するマダニの数はとても多い・・・。
しかし、普段行かない場所を歩くおかげで、
あまり目にしない植物や動物とよく出遭う。
今日は枯葉に包まるコテングコウモリを見ることができた。

コテングコウモリ.jpg コテングコウモリ.jpg

昨年の7月に道央の森で初めてこのコウモリを見た。
その時に見た丸い小さな体と、
つぶらな瞳に私はすっかり惚れ込んでしまった。
それ以後、怪しい枯葉をぶら下げた植物を見つけては、
丹念に下から覗いて確認しているのだが、
オホーツク圏ではなかなか見つけられずにいた。

今日網走で初めて見つけたコテングコウモリは、
沢沿いのオニシモツケ群落の中にあるヨブスマソウにいた。
茎から垂れ下がる枯葉の微妙な膨らみが気になって、
近寄ってそっと下から覗いてみるとコウモリの顔が見えた。
とても嬉しかった!

そして私はつぶらな瞳を何枚か撮らせてもらい、
再び沢に戻り調査の続きを行なった。

(この記事のタイトルは「faura No.17 蝙蝠王国北海道 中島氏の記事」より引用させていただきました。)

2008年08月08日

自然生活(じねんせいかつ) vol.11

連日のこの暑さ。
オホーツクでもここ数日晴天となり夏日が続いています。
お客様からは「こんなに暑いと思わなかった!」とよく言われます。

こんな日には会社帰りにビアガーデンでカンパイ!
というのが都会では(?)定番ですね。
でも残念ながら我が家の近くではビアガーデンなるものはちょっと・・。
けれどもこんな楽しみ方があります。

みんなでジンギスカン.jpg

皆で囲んでいるのはジンギスカン。
ビール片手に、畑で採れた野菜も炭で焼いて最高!!
これは北海道で夏場よく見る光景です。
でも旅行中こんなのに出くわさないなぁと思われるかもしれません。
なぜなら、これは倉庫の中だから。
農業用の倉庫の中は広いし半分屋外のような雰囲気だし、おまけに全天候型。
写真をよく見ると皆がすわっているのは、収穫用のコンテナです。
これをひっくり返せばイスにもテーブルにもなります。
ちゃんとした専用の道具がなくても、これで充分楽しい。
というかコレが楽しいのです。
何でもカタチから入りがちな私。
そこにあるものを利用するということが楽しいと気付かせてくれたのは
こんな場面でした。
私たちは夏が忙しくなかなか時間もありませんが、
秋のジンギスカンを楽しみに暑い夏を乗り切りたいと思います。

2008年08月05日

癒しの効果

オホーツクは、昨日に引き続き朝から快晴。
気温は30℃近くまであがり、夏日でした。
最近のブログに動物の登場が少なかったので
今日は知床で撮影した仔鹿をご紹介。
生まれてそろそろ2ヶ月くらいでしょうか。
だいぶ大きくなりました。

仔鹿.jpg

以前大阪では広告の仕事をしていましたが、
「動物か赤ちゃんを出せばいい結果がでる」
という業界での定説がありました。
企画や発想が行き詰った時に、
「仕方ない、ここは動物を使って・・・」となるわけです。
(念のため、ブログに行き詰ったわけではありませんので(笑))
CMで動物や赤ちゃんの映像が流れると何か和みますよね。
こんな表情で見つめられた、なおさら。
生で見たら、もっと癒されますよ。

2008年08月01日

初鳴き

ヒメミヤマウズラ.jpg

今年も8月に突入した。
最近は天気の良い日が多く、
ようやくオホーツクにも暑い日差しが降り注いでいる。
しかし、それも残すところ2週間といったところだろう。
例年通りの気候であれば、
この地ではお盆を過ぎれば秋の気配が漂ってくる。
やっと訪れた今年の夏。
きっとそう長くは続かないだろうが、
可能な限り精一杯この短い季節を満喫したい。

先月は気温の低い日が続き、青空を見る機会が少なかった。
そのせいなのか、虫たちとの出会いもまた少なかった。
特にエゾハルゼミの声は、
例年よりも随分と弱々しかったように思う。
ちゃんと次世代を残せたのだろうか?
とちょっと不安に思ったりもする。

その一方で、今日はオホーツク圏では個人的に今年初となる、
ハネナガキリギリスとコエゾゼミにエゾチッチゼミの声を聞いた。
昨年は8月7日にキリギリスの初鳴きを確認しているので、
私の記録では今年は1週間早い確認になる。

ミヤマクワガタ.jpg エゾチッチゼミ.jpg


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