ランの森

8月が終わろうとしている。
学生の多くは夏休み最後の一日を様々な思いで過したことだろう。
北国の学校では冬休みが長いため、
夏休みはお盆を過ぎた頃には終わってしまう。
そのせいか、網走で生まれ育った私には、
8月最終日には特に記憶に残るような思い出がない。
そんな今日は、今年の7月から通っていたあるトドマツ林へ行ってきた。
そこは偶然見つけたラン科植物の多い場所だ。
植物には無知な私でも、
狭い範囲で7種類を確認することができた。
最初に見つけたのはクモキリソウとホザキイチヨウラン。
この時にキンセイランの蕾を見つけることができた。
このトドマツ林は深いササを漕がなければ行けない場所で、
最初はキンセイランの花を見るだけのつもりだったのだが、
キンセイランが咲く頃を見計らってトドマツ林へ入ってみると、
ヒメミヤマウズラの蕾を見つけてしまった。
そのヒメミヤマウズラが咲く頃を見計らってトドマツ林へ行くと、
今度はミヤマモジズリの蕾とミヤマウズラの伸び始めを見つけた。
次にこの2種が咲く頃を見計らってトドマツ林へ行ったのだが、
ミヤマモジズリは綺麗に咲いていたが、ミヤマウズラはまだ蕾だった。
そして、今日ようやくミヤマウズラの花を見ることができた。

少ない時間をやりくりして見たランはどれも本当に美しかった。
ラン科植物はよく盗掘に遭ってしまうようだが、
野の植物は野にあるからこそ美しい。
時期を読み、苦労してその場所へ足を運ぶからこそ、
見つけた時の感動は忘れられないものとなる。
今年のラン観察はこれで終わりにしようと思う。
来年以降、トラキチランとカイサカネランに出逢えることを胸に秘め、
可能な限り森歩きをしてみたい。




















