オレンジの粒

オホーツク圏の河川ではサケマスの遡上が続いている。
残念ながら多くの個体がウライなどに阻まれてしまい、
次世代を残すことなく息絶え、ホッチャレと化してしまっている。
春から続いた忙しさもようやく落ち着きはじめ、
私は久しぶりにカモメ類中心に、
水辺の鳥をじっくりと観察した。
昨日行った川ではサケマスの産卵が行なわれており、
カモメ類を見ている私の目の前の流れでも、
カラフトマスとシロザケの雌が産卵床を掘っていた。

その周辺では北から渡ってきたばかりであろうカモメや、
近郊で繁殖しただろうカワアイサが盛んに川に飛び込んでいた。
水中から飛び出てきた直後の彼らの嘴には、
決まってオレンジ色の丸い粒がくわえられていた。
それは一瞬のうちに飲み込まれ、
飲み込むとまた彼らは水中へと飛び込んでいく。
陸からは見えないが、水面下ではウグイなどの淡水魚もまた、
オレンジ色の丸い粒を飽食していたに違いない。

昨日見たような光景を見られる場所は、
広い北海道でもそう多くはないだろう。
ウライやダムがなかった時代なら、
秋の当たり前の風景だったはずなのだが・・・。




