はげ坊主

今期も私の住むアパートの周りにあるナナカマドは豊作だった。
居間の窓から見える場所だけで15本程あるのだが、
そのほとんどの木に真っ赤な実がたっぷりとぶら下がっていた。
今年は市街地のナナカマドにギンザンマシコが居ついたので、
いつ我が家の前に来てくれるのかと、
暇さえあれば窓の外を眺めていた。
最初に現れたのは1羽のツグミだった。
それから先月26日までナナカマドにやってくる鳥はほとんど居なかった。
急に鳥が集まり始めたのは27日で、
10羽のツグミが飛来し終日ナナカマドの実を食べ続けた。
ツグミたちは29日にさらに増えて30羽程になり、
30日には50羽を越え、大晦日には100羽に達しそうな勢いだった。
何か珍しいツグミはいないかと目を凝らしたが、
残念ながら全てただツグミだった。

ナナカマドの実は30日から急速に減り始めた。
3日後の1月2日の夕方に居間から見える赤い実は全て消滅し、
それから2日の間に近所のナナカマド全てがはげ坊主と化した。
そして・・・私の近所からツグミの姿も消滅し、
もうギンザンマシコを窓から見ることはできない。
残念。




