ここが、自然への入り口

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2009年04月29日

カニカニカニ

私たちが普段行く鮮魚店は、オホーツクの旬の魚介が並ぶため、
ご案内したお客様に紹介することもあります。
今お店には、新鮮な蟹がたくさん並んでいます。

茹でたてのズワイガニ.jpg

本州では蟹といえば冬。
四方を海に囲まれた北海道、蟹の種類も豊富なため「旬はいつ?」と聞かれると難しいのですが、
「毛蟹、ズワイガニ、アブラガニ。これだけの種類が一斉に揃うのはこの時期だけ」
とお店のご主人が言うように、今がまさに旬といえるかもしれません。
特に流氷が去った海明け後の蟹は身入りがよく、美味しいといわれます。
網走のホテルや飲食店でも、オホーツクの旬の味が楽しめます。
ご旅行の方は、ぜひ味わってください。 

茹でる前のアブラガニ.jpg

写真上:茹で立てのズワイガニ
写真下:茹でる前のアブラガニ

2009年04月27日

試練

風雪を受ける樹林.jpg

アオジが本格的に囀りはじめ、
ノビタキの姿も頻繁に見かけるようになっていたオホーツク。
それが、うって変わって昨日から今日にかけての風雪は、
この時期としては厳しいものだった。
今朝は除雪車も活動していなかったためか、
郊外はもちろん市内の路面でさえ、
冬タイヤでも少々危うい状況だった。
そのせいか、残念なことに路肩に落ちている車を各地で見かけた。

4月末のオホーツクは真夏日になった年もあれば、
今回のように不意打ちを食らうような大雪の年もある。
当地では大騒ぎするほどではないと思うのだが、
今年は雪融けが早かっただけに、
人はもちろん動物達にとっても、
かなりの試練だったのではなかろうか?

抱卵中のイカルチドリ.jpg 囀るアオジ.jpg

数日前に、ある河原でイカルチドリの抱卵を確認した。
しかし今回の風雪によって、
残念ながらあの河原は雪に埋もれてしまったはずだ。
あまり想像したくはないのだが、
あの小さな体では卵を守ることは出来なかっただろう・・・。

ミズバショウと雪

雪に覆われたミズバショウ.jpg

昨晩から降り続いた雪に辺りは一面雪景色です。
網走湖のミズバショウを見にたまたま居合わせた観光客の方たちは、
思わぬ景色に「これはこれでいいわね!」とおっしゃっていました。
時々降るこの時期の雪は湿っていて、ぼってりとした感じ。
木々の枝や葉が垂れて少し重たそうです。

写真を撮る観光客の方々.jpg

「冬」と感じる期間が本州に比べて圧倒的に長い北海道。
約半年間も雪に覆われて、もう十分見飽きた景色なのに、
ちらちらと降り出した雪を見ても不思議といやな感じはしませんでした。
雪国育ちの方はうんざりのようですが・・・。
芽吹き始めた緑色が再び白色に塗り替えられていくのもまた面白い。

今回の寒気は、すっかり暖かさに慣れた体と
子育ての時期に入った生き物たちには厳しい出来事でしたが、
明後日からは気温も上がる予報です。
これでしばらく雪ともお別れだなと思うと何となく名残惜しい?気がします。

2009年04月26日

冬に逆戻り

春の雪.jpg

午後から降り始めた雪も、夕方になり本格化。
今年は春の訪れが早かったので、
道民の中には「もう雪は降らないだろう」と夏タイヤに履き替えた方も多かったのでは?
我が家は、2台の車のうち1台はすでに夏タイヤにチェンジ。
もう1台は、冬タイヤが来年のウインターシーズンはもたないと判断。
そのまま夏に履きつぶすことにしたので、冬タイヤのままです。
GWに雪が降るのは恒例なので、
もともと2台とも夏タイヤに替える気はありませんでしたが・・・。

今日から荒れ模様の予報だったので、
昨晩のうちにナイトウォッチングの下見も兼ねて、夜中網走周辺をウロウロとしました。
鵺(ぬえ)とも呼ばれるトラツグミの「ヒーン」「キーン」という声や
道路端で嘴を地面に突っ込むヤマシギという鳥の姿も。
なかなか楽しい夜でした。

2009年04月25日

青→赤→緑→?

知床半島.jpg

今日は網走から知床半島がキレイに見えていたので、
写真を思い切ってトリミングしてみました。
毎回のことですが、この景色は写真に撮ると今ひとつ。
実際見る景色はこの何倍も美しいのですが、写真には映りません。
腕の問題もあるかと思いますが・・・。

オホーツクといえば、流氷や青空の「ブルー」がイメージカラー。
網走ビール(株)から発売されている「流氷DRAFT」という青い発泡酒が
観光で訪れる方に人気です。
「ハマナスDRAFT」という原生花園などに咲くハマナスの赤を
イメージした発泡酒もすでに販売されています。
そして昨日、第3番目のカラフルな発泡酒が発売されました。

知床DRAFT.jpg

「知床DRAFT」(1本420円)。
知床の新緑の森をイメージした緑です。
こうなると次はエゾキスゲをイメージした黄色かな!?
黄色だったら、普通のビールと変わらないか・・・。
ミズバショウやホタテの白とか。
ヒオウギアヤメの紫もキレイかな。
サーモンピンクもあるかも・・・。

さて知床DRAFTの味はというと、
う~ん、熊笹茶のような、抹茶オレのような、緑を感じる不思議な味・・・。
話題づくりにもなりますので、網走にお越しの際には3種類飲み比べてみては?
くれぐれも飲みすぎにはご注意を。

網走湖クリーン作戦

本日網走湖周辺にて、市民ボランティアによるゴミ拾いが行われました。
毎年ゴールデンウィーク前に恒例となったクリーン作戦ですが、
年々参加者が増加してしているとのことです。
これから、夏の観光シーズンが本格的にスタートします。

クリーン大作戦.jpg

2009年04月24日

傍らにもハナ

ミズバショウの群落.jpg

昨日の網走は最高気温+1.7℃、最低気温-0.5℃。
朝方には雪もちらつき、久々に日中もストーブをつけました。
GW前後に雪が降るのは毎年恒例です。
ご旅行の方は、くれぐれも暖かい服装でお越しください。

今日は朝から快晴だったので、いつもの森歩き。
アオジやキジバトの声を聴きながら、
クレソン(ヨーロッパ原産ですが)やギョウジャニンニクの香りを楽しみながら・・・。
2日間に渡り降った雨や雪のおかげで
森の中も幾分か潤いを取り戻したように感じます。
ミズバショウの傍には、黄色いお花が咲いていました。

エンコウソウ.jpg

名前はエンコウソウ。
エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)の変種です。
ミズバショウの圧倒的な存在感に目を奪われますが、
周辺には他にも静かに美しい花が咲いています。
広い視野を持たねば・・・。

2009年04月22日

知床世界遺産センター

しばらく暖かい日が続いていたオホーツク。
雪の量が少なく雪解けも早かったせいか、森の中は乾燥気味でした。
だけど昨晩からまとまった雨が降り出し、
穀雨の頃、恵みの雨となりました。

知床世界遺産センター.jpg

知床では恒例の知床五湖遊歩道の除雪作業が行われました。
例年に比べても少ない雪に、除雪は半日で終了。
楽だったけれど、例年は2日がかりでやっていた作業。
こんな気候が続くのかなと何となく不安な気持ちが残ります。

帰り際、19日にOPENしたばかりの「知床世界遺産センター」に立ち寄りました。
世界自然遺産である知床の保全を目指す環境省がその拠点とする施設で、
道の駅うとろに隣接しています。
館内はヒグマやエゾシカなど知床に生息する野生動物たちのほぼ等身大のパネルなどを展示。
知床の自然を楽しむ上での様々な情報を得ることができます。
ご旅行でこられる方はぜひお立ち寄りください。

昨日の羅臼岳.jpg

写真上:知床世界遺産センター
写真下:昨日の羅臼岳

2009年04月20日

オホーツクの春

晴天のオホーツク.jpg

昨日は全国的に暑い1日で、真夏日のところもあったようですね。
網走はというと、今朝6時の気温が+3℃。
朝晩はフリースや冬物の上着が必要な日もありますが、
晴天の気持ちいい日が続いています。

ヤナギの雄花とハシブトガラ.jpg

ヤナギの花には鳥や蝶が集まり、
足元の花はフクジュソウからアズマイチゲへと主役の座がバトンタッチ。
紅色の鳥ベニマシコや一面のミズバショウも美しい。
日々少しずつ変わる風景。
あとは訪れるお客様がいれば言うことないのですが・・・。

自分たちだけではもったいないと思えるほど、
オホーツクの春は素晴らしい季節です。

アズマイチゲ.jpg

2009年04月18日

暗闇の中で

昨日と一昨日の夜は森の奥へ行ってきた。
暗闇の中で湿地の水たまりを見て歩く。
目的はエゾサンショウウオの産卵行動を見ることだ。
今春は他の夜行性動物の観察に燃えていたので、
雪解け直後の一番良い時期を逃してしまっている。
案の上、すでに多くの産卵は終わってしまったようで、
サンショウウオの卵塊があちこちに見られた。
しかし、数も量も昨年までよりも明らかに少ない。

理由は明白だった。
例年、同じ場所に同じ大きさの水溜りがあったのだが、
今年はどの水溜りも小さく、水深も無いに等しい状態だった。
いつも水浸しの地面は乾ききっていて、
付近を流れる小川の水量も例年の半分にも満たない。
きっと雪の少なさと雪解けの早さが影響しているのだろう。
今年だけの出来事ならば問題ないのだが・・・。

エゾサンショウウオの集団.jpg

それでも幾つかの場所でサンショウウオの集団を見ることが出来た。
今年は卵を産む瞬間が見たかったので、
集団の近くに腹ばいになり、明かりを消してじっと彼らの動きを見続けた。
暗闇の中でライトを消してじっとしていると、
フクロウやヤマシギの声が近くを通り過ぎていく。
時々、近くのササがガサガサと音を立て、私は恐怖に慄く。

そして4時間が経過した。
雄の群れに何度も雌がやってきたけれど、
残念ながら私の目の前で産卵はしてくれなかった。
う~ん、無念。

2009年04月17日

網走湖畔のミズバショウ

網走湖畔のミズバショウ.jpg

やはり例年より早く見頃を迎えています。
去年も早いなと思いましたが、それよりも1週間ほど早く
GWまでには終わってしまいそうです。

気象台の発表では網走のサクラの開花予想は5月9日ですが、
このまま暖かい日が続けば、GW後半にサクラの花を楽しめるかもしれません。
そして知床五湖あたりはミズバショウが良い頃かもですね。

2009年04月16日

落雁

マガンのねぐら入り風景.jpg

オホーツクを離れ、ラムサール条約登録湿地「宮島沼」(北海道美唄市)へ行ってきました。
宮島沼は世界有数のマガンの飛来地で、この時期は北へ帰る途中のマガンが集結。
宮島沼水鳥・湿地センターの情報を見ていると、
観察した13日時点でその数約4万羽!
その後15日には6万4千羽まで数が増えたようです。

日没前後になると、周辺の採食地から宮島沼へ戻ってくる「ねぐら入り」が見られます。
編隊を組んだマガンが四方八方から次々とやってきて、
沼の上で編隊を崩し、ひらひらと着水。
圧倒的な数の迫力と美しい編隊が目の前で崩れていく風景は素晴らしかったです。
ゴールデンウィーク頃まで見られるようですので、
札幌や旭川にご旅行予定の方にはおすすめです。

地球岬からの夕日.jpg

美唄市・宮島沼
http://www.city.bibai.hokkaido.jp/miyajimanuma/

写真上:宮島沼マガンのねぐら入り
写真下:室蘭市地球岬からの夕日

2009年04月14日

汗ばむ陽気

ノビタキ.jpg

昨日のオホーツクは汗ばむような陽気に包まれていた。
早朝、何気なくダウンジャケットを着てフィールドに出たのだが、
徐々にダラダラと汗をかき始め、昼過ぎには薄着になっていた。
そんな昨日は今期初めてノビタキやキジバトの姿を目にした。
きっとこの数日の間にオホーツクに到着したのだろう。

そしてヨシ原ではまだ完全に顔が黒くなっていないオオジュリンが、
付近のヤナギの梢ではホオジロが、空を見上げて盛んに囀っていた。
高空では囀るヒバリのさらに上空を、
オオハクチョウの群れがいくつも北方向へ流れていった。
穏やかな春の一日だった。

トビの交尾.jpg

電柱に抱卵斑がとても目立つ雌のトビがとまっていた。
本当によく目立つ抱卵斑だったので、
なんとなく記録しておこうとカメラを準備した。
撮影しようとファインダーを覗き込むと、
いきなりもう1羽のトビ(雄)が飛び込んできて交尾が始まった。
突然のことに驚いた。

昨日はちょっと嬉しい一日だった。

2009年04月09日

小さな生き物

フクジュソウに集まる虫達.jpg

日の当たる場所ではすっかり雪が消え去り、
早くもアズマイチゲやエゾエンゴサクが花開きはじめている。
満開となったフクジュソウは今が見頃のようで、
その花にはハナアブの仲間が沢山集まっていた。

ひょっとしたら、上の写真に「虫はいらない」と感じる方がいるかもしれない。
たしかに見た目だけを重視するのなら、
ハナアブを追い払って「花だけ」の写真を撮ればいいだろう。
しかし、この虫たちはとても貴重な存在なのだ。
万が一、この虫たちがこの世から消えてしまったら、
黄色い花にオホーツクの春を感じることは無くなるだろう。

私たちは目立つ生き物に目を奪われがちである。
しかし、そんな生き物たちを支えているのは、
生涯目立つことなどない極々小さな生き物たち。
これは当たり前のはずなのだが、
意外と多くの人が忘れてしまっているのではないだろうか?
もちろん私を含めて・・・。

エルタテハ.jpg

暖かな日差しが降り注ぐ斜面には、
たぶん眠りから覚めたばかりだろう数種のチョウが舞っていた。
開く花も動き出す虫も、着実に数を増している。
オホーツクの春は日々変化し続けている。

2009年04月07日

知床とシカ

久しぶりに訪れた知床はまだ雪が残り、
網走から知床へ向かうと季節が逆戻りしているかのよう。
知床へ来られたことがある方はご存知かと思いますが、
この時期もあちこちでエゾシカの姿を見かけます。
そして木々に目をやると、あらら、ここも…。

樹皮食いされた木々が目立つ.jpg 樹皮食いの痕.jpg

網走ではここまでひどい樹皮食いはまだ見受けられませんが、
今後さらにシカの数が増えれば知床のようにならないとも限りません。
今年は暖冬だったとは言えエゾシカたちは
冬をようやく乗り越えて一番ツラい時期でしょう。
頼りない足取りでフラフラと道路脇を歩いているものもいます。
ゴールデンウィークなどに車で北海道旅行をご予定の方は
野生動物との接触事故にご注意ください。

道路脇を歩くエゾシカ.jpg

2009年04月05日

ホームページの写真や一日バードウォッチングツアーを
担当してくれている義昭くんが2月に結婚。
昨日、馴染みの喫茶店で祝賀会が開かれました。

会食メニュー.jpg

祝賀会は準備段階からかなり盛り上がり、
主役登場から数分後には緊張もほぐれ、さらに酒も入り、
笑いあり涙ありの楽しい時間になりました。

2人にとっても新たなSTART。
これから末永く、お幸せに。

祝賀会.jpg

2009年04月04日

START

新生活が始まる季節。
網走の街では、電化製品や家具を買い揃える方が目に付きます。
特に網走は東京農業大学のオホーツクキャンパスがあり、
この時期全国から新入生とそのご家族が集まります。

本日早朝さんぽツアーに参加いただいたご家族も
ご子息が春から農大に入学。
新生活の準備とこれから我が子が暮らす網走がどんなところか見に来られたそうです。

散策した網走湖畔・呼人探鳥道.jpg

北海道、とりわけ網走という場所(イメージ)にご家族もきっと不安があるでしょう。
でも、実際に暮らしてみるといいところですよ。
身近に自然が山盛りありますし、スーパーや飲食店、病院なども一通り揃っています。
農大生のご家族の皆様、網走といっても刑務所に入るわけではないのでご心配なく。

本日のツアーでは、エゾリスや野鳥(18種)、野の花との出会いがあり、
ご家族もすぐ近くに自然がある網走の魅力を感じていただけたようでした。

樹皮の隙間の虫をとるキバシリ.jpg

写真上:散策した網走湖畔・呼人探鳥道
写真下:樹皮の隙間の虫をとるキバシリ

2009年04月01日

新年度

けあらし.jpg

前回記事を書いてから何日が経過してしまっただろう?
もう随分と昔のような気がする・・・。
この冬はこれまでに無いほどに忙しい時を過し、
連日のフィールドワークでクタクタに疲れ果てていた。
昨日は久しぶりに完全休養としたのだが、
銀行に行ったり、久しぶりに床屋にいったりと、
結局のところずっと動き続けて一日が終わった。

さて、今日から新しい年度が始まり、
私はまたフィールドワークの日々が続こうとしている。
この冬はあっという間に流氷が去り、
雪解けは積雪の少なさもあってか異様に早かった。
結果、フクジュソウの開花は格段に早まり、
昨年よりも随分と早くヒバリの囀りを耳にした。

厳冬期が消えつつあるオホーツクの冬。
今まで経験したことがないだろう季節の移り変わりを、
欲張りな私は一瞬たりとも見逃したくは無い。

というわけで私は再び忙しい日々に舞い戻る。

アカアシミツユビカモメ.jpg

本日から「北海道一斉海岸調査2009」が始まりました。
詳細は以下のホームページを参照下さい。
□北海道一斉海岸調査2009
http://www.wbsj-okhotsk.org/beachcensus2009.htm
□知床・油汚染海鳥漂着問題のブログ
http://blog.livedoor.jp/abura060303/

写真上:流氷が消えた直後に見たけあらし
写真下:予想外に現れたアカアシミツユビカモメ

網走・知床の自然ガイド オホーツク自然堂
〒099-2421 北海道網走市呼人159-123-B
TEL:0152-48-3556
info@jinendo.net

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