小さな生き物

日の当たる場所ではすっかり雪が消え去り、
早くもアズマイチゲやエゾエンゴサクが花開きはじめている。
満開となったフクジュソウは今が見頃のようで、
その花にはハナアブの仲間が沢山集まっていた。
ひょっとしたら、上の写真に「虫はいらない」と感じる方がいるかもしれない。
たしかに見た目だけを重視するのなら、
ハナアブを追い払って「花だけ」の写真を撮ればいいだろう。
しかし、この虫たちはとても貴重な存在なのだ。
万が一、この虫たちがこの世から消えてしまったら、
黄色い花にオホーツクの春を感じることは無くなるだろう。
私たちは目立つ生き物に目を奪われがちである。
しかし、そんな生き物たちを支えているのは、
生涯目立つことなどない極々小さな生き物たち。
これは当たり前のはずなのだが、
意外と多くの人が忘れてしまっているのではないだろうか?
もちろん私を含めて・・・。

暖かな日差しが降り注ぐ斜面には、
たぶん眠りから覚めたばかりだろう数種のチョウが舞っていた。
開く花も動き出す虫も、着実に数を増している。
オホーツクの春は日々変化し続けている。




